2017年07月31日

定年後の夢追い費は数百万円

先日、研究所の池を管理しているリタイアメントの話を聞きました。彼が言うには、その研究所はそこにあった大きな池を潰して建てたもので、池は元の大きな池を象徴したモニュメント的存在。そこの管理を一手に任されているのだそうです。彼はその仕事を始めて既に10年近く。

研究所を所轄する公的研究機関から、さぞかし優遇されて、好きな池の管理をやっているのかと思って「収入はどのぐらい?」と尋ねてみたら、なんと収入ゼロのボランティア以上に過酷?な、毎年自分のポケットマネーからの持ち出しが20万円だとか!さすがにこの話をするときの彼の表情はこわばったものがありましたが、彼はいったいこんな理にかなわない?仕事をどうして続けているのでしょうか?

彼はこの仕事に余生をかけているのです。

この男の話から推測できるように、リタイア後に自分のやりたい事、つまり「夢」を追いかけるためには、多かれ少なかれ、このような自費持ち出しは要るということが、この男の放つ示唆です。

彼に話を聞くまで、私はてっきり彼はその研究所の準職員のような立場かと思いました。
しかし彼の池と研究所は同じ敷地内にあるということだけで、研究所の目的と池は何のつながりもありません。だから公的機関は池なんか本当はいらないくて、撤去しても構わないという建前だから税金を投じて彼に給料や機材購入をしてあげることもなく「お金払えませんけど、ご自由にどうぞ」ということらしいのです。

まあ税金の使われ方としてはまっとうなことです。

こんな状況では、きっと他人は彼の行動を道楽とか揶揄するんじゃないのか?と懸念しますが、これはその男の「夢」なのです。自分の気に入る池を作ることが楽しいのか、見物した人から「素晴らしいですね」と言われることがやり甲斐なのかは私には分かりませんが、少なくとこの男の自腹切った行動は、会社生活をリタイアした後の、ある種成功した人のモデルになっている気がしました。

「これで成功ですか?」と思われるかも知れませんが、私が思うに彼は成功者です。

なぜか・・・
彼は自分の体が動く間中熱中できる場を手にすることができたからです。

彼は無給で自腹で池管理のための道具や資材を買っていますが、それは彼の美的感覚による池への投資です。ここにこんなものを作りたいとか、雑草生い茂るのは見ていられないから草刈機を買うとか、そういうことで、お金を出さない公的機関は研究に害が出ない限り全部黙認です。

彼もたまに『少しは研究所も費用負担して欲しい』と脳裏をよぎることはあるらしいですが、駆け出し時期以外はそのことを口にしたことは一切無いそうです。それはお金のことを口にすると、そこから先まったく事が動かなくなるからだ、と証言していました。お金を払う払わないの話になると、払う立場の方は「ではこの仕事はしばらく待ってくれ」となって、その後延々と時間だけが過ぎるのだそうです。

私はひとつの事に年間20万円かけるほど入れ込んだことはありませんが、彼の思うことは分かるような気がします。

自分のやりたい事を、やりたいように続けて行こうとしたら、たとえそれが世の中の役に立つ奉仕の仕事だとしても、自腹を切ってやる他にないと強く思います。

私は自分でネットビジネスなどで年に30万円ほど収入がありますが、これの多くは彼みたいに大規模ではないものの、ボランティア活動の交通費とかに使って消えて行きます。その額は年間10万円近くになるでしょう。

おそらくリタイア後にそのためのお金が出せない、あるいは出すのが惜しいと、リタイア後に「夢」を追いかけることはできない!と彼の話を来て私は想像しました。

もしこの額が上記彼の言う年間20万円あたりが相場だったとしたら・・・
健康寿命が来て夢を追うことができなくなるまで毎年20万円ぐらい要る!となるでしょう。

もしそうであれば、健康寿命は日本人男性の場合は約70歳ということなので、
定年退職後の10年間で2百万円。65歳では残り5年間だから百万円。このぐらいの自己裁量で使えるお金を残しておけば、リタイア後に充実した日を過ごせるのではないでしょうか。

私の場合は52歳でアーリーリタイアを決め込んだから約3百万円という額になり、高級車が買えるぐらい高額ですが、これは毎年20万円以上づつ追加的なお金を稼ぐ方法があれば手に入れられる金額です。

毎年20万円稼ぐことは、どのぐらいたいへんな事でしょうか。
私は毎年20万円は全然たいへんでない金額だと思います。

定年後の夢を追うためのお値段は2百万円から数百万円。
そう考えて将来設計したらどうかと思いました。
タグ:夢追い費用

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posted by 大庭夏男 at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | リタイア後のお金のこと | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

「ゆるい起業」の電子本をforkNから出しました

趣味じゃない生業でもない「ゆるい起業」のタイトルで30ページものの電子本を当ブログを営むseesaaが運営する電子書籍の出版・販売サービス forkNから出しました。
以下のリンクからご覧ください。


趣味じゃない生業でもない「ゆるい起業」

by 大庭夏男
forkN
350円です。

説明書きは・・・
退職者の無理しない仕事の仕方について徹底的にぜい肉とそぎ落とした起業スタイルを8年間実践して、ゆるい起業の方法を、ここにまとめました。

セミリタイアのひとつの、たぶん有力な手段が「ゆるい起業」ではないかと考えて「好きなことを、好きなときに、好きなように」に徹しても、お小遣いが日々稼げることを私の経験から書いた本です。この方法が使える人は年金で普段の生活ができる人です。

そういう生活ができる人が、無理しないで好きなことをプチビジネスに仕立てて、少しのお小遣い稼ぎを終生やって行けるんじゃないか?というコンセプトと実践例を書いています。もし年金でふだんの生活がだいたいOKで、貯えはイザというときのためになるべく貯めておき、自分の遊びのためのお金だけを稼げれば良い!と、ゆるくお考えのリタイア候補者がいたとしたら、きっと何かの参考になれればいいなぁ、と考えました。
タグ:ゆるい起業

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posted by 大庭夏男 at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 大庭夏男が書いた電子出版本 | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

セミリタイアメントは「チャンネル数」を何個か持っていたら退屈しないと思う

テレビのチャンネルではありません。セミリタイアメントがする行動の種類を、テレビになぞられてチャンネルと見做してみました。

多くの人は会社を辞めるとなぜ退屈するのだろうか?について以前から掘り下げて考えていました。気がついたことの一つが、ワンパターン生活になるから?でしょうか?
朝起きてから夜寝るまで毎日ほぼ同じワンパターンな行動で土日も無く延々と続いてしまうことが退屈を引き起こすのでしょうか?もしそうだとしても、ワンパターンな暮らしをバラエティーに富んだものに変えることは至難の業です。それにきっとお金もたくさんかかります。なぜなら手っ取り早くいつもとは違う行動をする場合、お金を払って遊びに行くことぐらいしか頭に浮かんでこないからです。

私はワンパターンな生活をバラエティー豊かに変えるのではなくて、似たような事だけど中身の違うものを各種取り揃えて、気の向くままに今日はコレ、明日はアレみたいに切り替えるようにしたら退屈しないのではないか?と気づきました。

他の人を含めて一般的には言えないので、自分のことを例に挙げるなら・・・
私は朝起きるとしばらくコーヒー飲みながら空想する時間がありまして、その後はパソコンに向かいます。パソコンを使ってブログの記事を書くつもりでスイッチをONするのですが、株式トレードもやっています。

株とブログはまったく違う中身ですが、両方ともパソコンを開き、目的のサイトを眺めるまでは似たような行動で、その先に記事に想いを馳せるか、どの株が狙い目だろうかと調べまくるかが異なっています。だからブログが1チャンネル目、株トレードは2チャンネル目です。でも毎日ブログ記事を書いてから株をやるわけではありません。どっちか始めて、いいかげん頭が詰まってきたらもう一方のサイトを開けてしばらくそっちに没頭するようにしている、というか、気の向くままやっているから勝手にそうなってしまいます。

それで気づくともう午後3時、東京株式市場クロージングの時刻が来てしまいます。だからその間は退屈しません。

週末になると私はボランティア活動か、地域活動に参加しています。まあ現役バリバリの会社員から眺めると「ご苦労さんなことですなぁ」としか見えないでしょう。私もかつてそんな目で町内会を遠くから眺めていました。実際に町内会活動が好きだったわけではなく、今も場合により楽しいことも有るぐらいです。だけど私がボランティア活動と地域活動の両方に参加している理由は、このような活動で2チャンネル持った方が都合が良いからです。

それは、片方だけやっていると、たぶん飽きて退屈になるだろう、と予感するからです。
だから1チャンネル目のボランティア活動を主にやっていて、そろそろあっちに軸足を移したらどうだろ?と思い始めた頃、2チャンネル目の地域活動に足を運ぶ回数を上げる。またそこで長湯するとアレもコレもと引き受けざるを得ない事が増えて来そうになったら1チャンネル目に鞍替えする。こんなふうにしなきゃ!と思って来ました。

だけど、私の一週間を高いところから眺めたとしたら、月曜日から金曜日までの東京証券取引所が開いている日は原則ブログ書きか株をやっている日々が続き、週末は里山に入って木を切ったり山道を掃除したりするボランティア仕事か、町内会関連の何かをするか、このどちらかをする繰り返しのワンパターンな毎週です。

でもこれで退屈するかというと、まったく退屈しません。
やることが定型化していると毎日「今日は何をしようか、どこに行こうか」と考えなくて済み、朝起きたら空想してからパソコンの電源をONにするなど行動が決まっているから迷わなくて済む利点があります。それで開いた先のサイトを眺めて、あまり面白くなさそうだったら、もう一方のチャンネルに切り替えて気を取り直してやり直すとか。これで一週間はアッという間に過ぎてしまいます。

そして土曜日が来たら町内会行事があるのですが、気が向かない日には「今日はちょっと・・・」と断って里山ボランティアに行ってしまいます。逆の日もあります。ここでも朝起きたらどこか自宅を離れて活動場所に行くということは決めているから迷わなくて済むし、2つのチャンネルから気の向く方を選んで出発してしまえばいいのです。

こういう毎日や毎週の行動チャンネルの他に、年に数回、東京に行ったら以前の東京時代の決まった友人に会って飲むとか、年単位のたまにするチャンネルもいくつか私は持っています。

これが決まっていなくて、毎回「今日は何しようか、来週はどこへ行こうか・・・」ともし考えなきゃならないとしたら、これは大変な努力でしょうね。
考えつくときはそれを実行したら済むので退屈さは無くなると思いますが、何をしようか、どこに行こうかアイデアがまったく出ない日には、さぞかし退屈すると思います。

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posted by 大庭夏男 at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする


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