2016年05月09日

「よそ者呼ばわり」を長続きさせる方法

よそ者呼ばわりされるのは嫌ですか?
私は少なくとも私の住む地方都市ベッドタウンでは「よそ者」には行動の自由が得られるメリットがあると以前から実感しています。だからよそ者呼ばわりされることは長続きさせたいと努力しています。

かつて当ブログの記事に書いたことですが・・・
ある“田舎”に大阪から越してきたお寺の奥さんは、10年間はよそ者として“お客様扱い”されていました。奥さんが言うにはその田舎は閉鎖的な場所なのだそうです。

引っ越し後10年を過ぎた頃から急に近隣住民の態度が変わったと証言していました。「もうアンタは10年もここに住んでいるんやから、ここの常識に合わすべきとちゃうの!」こんな態度になったそうです。奥さんはただ「○○してもいいですか?」と尋ねて「エエけど」と答えたのを聞いてそうしたらしいのですが、その地の常識によると「エエけど」と言ったけど常識でそんなことしたらアカンのは分かるやろ!ということだったらしいです。怖いですねぇ。

実は私も先日、似たようなことをかつて近隣住民の間で呟かれていることを知らされました。ウチが10年前に近所の第一号でソーラー発電を屋根に載せた直後に「あの人東京モンやさかい、ぜんぜん周りのこと気にもしてへんわ・・・」と呟かれていたそうです。先日その呟いた一人らしい人から「以前はそんなことアンタも耳に入って、嫌な気したやろねぇ」みたいに面と向かって私は言われました。私はまったく知らなかったので「そんなことな~んにも聞きませんでしたよ」と答えたら、相手の目は少し白くなっていました。

ただもうソーラー発電の呟きはもうおしまいです。私の近所では今は屋根にソーラーパネルの家はごく普通になりました。私はそのパイオニアだったわけです。

私が近所からソーラー発電のことで工事前に直接「アンタ何するんや、そんなことヤメんか」と言われなかったのは、まさしく私が“よそ者”だったからです。「あの人はこの土地のことが分からないから言っても仕方が無い」と諦められていたということだと思います。上述の奥さんのような「お客さま」ではないにしろ、私が元は東京人だということは知られていたようなので、そういう人はここの常識のない人だし、もし意見言いに行ったら反対に何されるか分からない、という心配もあったのでしょう。

こういうよそ者相手の微妙な均衡状態が過日からの私の町内会デビューで崩れかけているのかもしれません。私がご近所と会話するようになったことで、何されるか分からない人という不気味さが消えて、今まで言いたいことが出て来たのでしょう。これは半分歓迎すべきことだとは思いますが、後の半分は懸念すべきことです。近所の方々からさまざまに干渉を受ける兆しだからです。

もし私の住むところが上述のお寺の奥さんのような閉鎖的な地域であればきっと呟き程度では収まらないのでしょう。ちなみになぜソーラー発電を屋根に載せるだけでそんな呟き言われるのか?
どうも「みんなでそのような取り組みをしましょう!」と決めてもいないのに勝手にやった、というのが根にあるようで、特にソーラーパネルの屋根は目立ってヘンだ、という評判だったらしいです。今では町内会組織?が音頭とって??「屋根に載せるなら光沢の無い“つや消しパネル”ならいい」というローカルルールがあるみたいです。

いろいろ書きましたが、言いたいことは「よそ者は周囲から遠慮されている」という現象が起きると、遠慮のためにあまり意見されないから、それなりに自由が許されるということです。かつて私の勤めていた日本の会社にはドイツ人社員がいた時代がありました。日本人同僚は「あいつらドイツ人は文化が違うから言ってもしょうがない」という大方の反応でした。これも似たような現象です。

上述のことも外国人社員の日本風習に不慣れを見逃すことも“良いとは言えない”ことは重々承知ですが、良くないから相手に溶け込もうとすると、上述のお寺の奥さんのように、ヘタをすると相手の世界の下に収まってしまう危険があります。

私はリタイアメント暮らしを送るようになってから、10年近くも続いた東京への単身赴任をやめて関西のベッドタウンに毎日暮らしています。きっと定年退職を機に地方に移住したとか実家のある田舎に引っ越す方も少なくないのだろうと思います。

これは私の見方であって、異論はあるとは思いますが「あえてよそ者扱いされる期間を長く引き伸ばす方が地域人間関係がうまく進む」と、経験上実感します。

ではよそ者扱いを引き延ばすためには・・・
1.ベッドタウンに住む
ベッドタウンは元々よそ者比率が高いです。なので地元人に言わせると「常識ない人が多すぎ」になり易く、その分だけ自由に振る舞えることは増やせます(ただ限度ってもんは有りますよ!念のため)

2.地元の言葉でしゃべらない
言葉が同じだと共感が持てる持てないがハッキリしますが、みんなは関西言葉で私が東京言葉だと感情は伝わり難く情報だけしか伝わりません。なので相手との精神的距離がおのずとできます。だから会話で感情的になるのが防げます。ただ私の言葉が相手に分からないとそれが元で苛立たせますから、私は東京言葉ではなくなるべく標準語で、しかもゆっくりめに喋るようにしています。これなら関西人も「あいつはキザなヤツ」と思わないです。

3.少し敬語を混ぜて話します
敬語は相手との間に距離を作ってしまいます。なので距離を離したい場合は強めの敬語を、接近したい場合はせいぜい丁寧語程度に軟化させた話し方をします。こうすることで妙に馴れ馴れしくされることがある程度防げます。

4.会ったら挨拶をきちんとします。だけど挨拶以外は滅多にしません
世間話を始めると、相手と急接近して馴れ馴れしくなる可能性が高まります。だから長い期間の観察で「この人は大丈夫そうだ」と思った人以外は、会話は挨拶だけにします。そうは言っても場合により親しげに会話しなければならないこともあります。町内会活動のように。しかしその場面が終わり、次に道で会ったときには“挨拶だけ”モードに戻します。

こういう要領で私はご近所さんとは(近所だけでなく適度に距離を置きたい人の場合は)つかず離れずの関係を長く続けたいと思っています。

しかしこんな関係の連続では物足りない感もあります。
そのために「ひとつだけ他の人が追随できないことをする」を実行しようと努力しています。これには多分以前のサラリーマン時代にやってきた、たとえば会議をうまくまとめることとか、お金の管理が上手(私はダメかもです)などが活かせるでしょう。

私はできることなら科学の好きな子供を増やすように、理科に興味を湧かせるようなことをやって行きたいと画策しています。東京でやるハズだった「理科塾の先生」のプチ起業は頓挫したので、今度は別なアプローチを地元でやろうとまた画策し始めました。これで「ヘンな変わり者だけど、まあエエか・・・」と変人ながら地域に受け入れられたらいいのですが。

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posted by 大庭夏男 at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | リタイア後の心境 | 更新情報をチェックする
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