2017年06月30日

シュヴァルの話の続き

過日2017年6月17日土曜日の「美の巨人たち」で郵便配達人フェルディナン・シュヴァルが、とりつかれたように一人で石を積み上げ、33年の歳月を費やして、夢の宮殿を完成させたというはなしが放送されました。私はすごく感動し、下記のように本まで購入しました。
JosephFerdinandCheval17063001.jpg

本は絵本で、小学生向けですからものの15分で読めます。

その中に書いてあり「美の巨人たち」のナレーションでも語られていたことの内、私は次のようなことにとても好感しました。
シュヴァルは空想好きで、いつもの見慣れた郵便配達途中の景色を眺めることはしないで、歩きながらひたすら空想し続けていたこと。
40歳を過ぎてから「一人では無理だろう」と誰もが思う風変りなことをたった一人で始めて完遂させたこと。
仕事の上司や妻がシュヴァルの風変りな行いを邪魔せず見守ったこと。
仕事と「好きなこと」を両立させていたこと。

フェルディナン・シュヴァル作の夢の宮殿はフランスのオートリーヴという場所に今でもあり、「美の巨人たち」によるとピカソも絶賛したという出来栄え。ひとりで専門知識もないままにこのような巨大な芸術作品を完成させたということは、もちろん素晴らしいのですが、私が着目するのは彼の「空想好き」の部分にあります。

大庭夏男はフェルディナン・シュヴァルのようにはなれませんが、とても「空想好き」です。そこがシュヴァルと似ている接点で、その他に近所には誰一人として存在しないアーリーリタイアメントという風変りな者というのも似ていると私は思いたいです。

だからこのフェルディナン・シュヴァルという人物のことを調べて、特徴や行動を空想することで今のセミリタイアメントライフに活用できるヒントが生まれそうだと、番組を観ていて直感しました。だから忘れないように絵本を買いました。書棚に並べて背表紙はいつも観られるようにしています。

「セミリタイアメントライフに活用できるヒント」をこのような他人の特徴や行動から割り出そうとするとき、そのまんまを生かせることは殆どありません。
今までも誰かがやった、そのまんまを自分に活かそうと「真似て」みても全部失敗しました。

よく似ていても所詮自分ではないからうまく行かないのです。

「そのまんま」ではなくて、彼がやったような「感じ」にヒントを得ることができるのではないかと思います。

シュヴァルはある日、郵便配達の途中の道で石に躓いて転びそうになり、ふとその石を見て奇妙な形に興味を持ったことから宮殿造りの決心をしたエピソードが絵本にあるし「美の巨人たち」でも語られていました。

この「感じ」は、何かの日常の出来事がキッカケで、今までは何の役にも立たないと無視していたことが、実は面白いことにつながりかねない、と示唆しているように見えます。

私にもそんな出来事がありました。

私がブログを書くキッカケとなった出来事は、今から十数年前、当時の優秀な部下がプライベートで当時はまだ普及していなかったブログを既にやっていて、その記事の中で上司だった私の悪口を書いたのを私が見つけて読んだことです。
そして、確かにそれは私の悪口100%だったのですが、文章がとても上手で、素人とは思えないぐらいの出来栄えで、まるで目に浮かぶように彼視線の私が見えるような記事だったことが今でもよく覚えているぐらいです。

そういう彼のブログを読んでいるうち、ついに私もブログを立ち上げて、今に至りました。

もし私が彼にブログの書き方を教わったとしたら、きっと彼がそれを了解したとしてもうまく行かなかったでしょう。自力で独自で書きたいことを書きたいように始めたから今に至るのだと思います。

まあ、その出来栄えは、ブログの読者数からしてシュヴァルのようにはなりませんが、シュヴァルも自分の墓場のつもりで宮殿を建てたわけなので、他人からどう思われるかは、きっとまったく空想に入れていなかったでしょう。

ただシュヴァルは宮殿を作るときも石を集めるときも郵便配達するときも、いつも宮殿のことを空想ばかりしていたから偉業が達成できたと思います。
だから「空想する」ということは良いことなのです。
でも傍からそれを眺めるとボーッとしてアホに見えるし、実際私も前職時代に横の座る同僚から「何またボーッとしてるの!あなただけよ!そんなふうにするの!」と指摘されたことがあります。

そのとき私は何を空想していたかは忘れましたが、確かに仕事中に空想にふけっていました。

なので、私もシュヴァルのように、空想することが栄養源なのだ、とこの放送の日に明確に分かった6月17日の土曜日なのでした。

しかしシュヴァルを支えたのは、彼の奥さんが「変人の行動?」に対して何も口を挟むことなく、石を詰めすぎて破れた上着やズボンのポケットを繕いで協力したことです。

私の妻は「そんなことぐらい自分でしなさい!」と言いますが、
確かに私のアーリーリタイア実行計画に協力して、質素な暮らしで資金の貯蓄に協力してくれて・・・私はとても妻に感謝しています。

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posted by 大庭夏男 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなこと探し | 更新情報をチェックする
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