2018年04月13日

これからボラ活しようと思う定年退職者へ。タダでそいつは続かない

定年退職後の余暇時間は社会に貢献するボランティアこそ崇高だ!と、にわかにボラ活(ボランティア活動する、あるいはボランティア活動に加わろうとする準備活動のこと)に勤しむ方も少なくないだろうと思います。

が、以前にも書きましたが、定年退職後のボランティア活動に熱心になるあまり、家庭が崩壊する場合だってあるのが現実ってことも頭に入れておかなければなりません。
家族は社会貢献に尽力するお父さんを、必ずしも歓迎しません。

問題は、ボランティア活動が手弁当(無報酬で働くこと)だということに起因するのは間違いありません。ただし家族も様々ですからボラを始めたら必ず家庭がうまくいかなくなると決まったわけではありません。“うまくいかなくなる場合があるとしたら、そいつは無報酬でお父さんが頻繁に出かけていく”ことが原因する。こう見ていいと思います。

しかしボランティア活動には無報酬ならではの楽しさがあります。
なぜなら「無報酬は気楽だ!」と断言できます。
報酬受け取っているならば、もし活動を欠席したら他から怒られるか報酬カットになりますが、無報酬の手弁当活動ならブツブツ言われることがあってもカットされる報酬なんか元々ありません。文句言われて嫌になったらその活動から足洗っても痛くもかゆくもない。そういう気楽さが手弁当ボランティアなのです。ただし町内会活動など一部の“全員参加”ボランティアには「無報酬なら気楽なもんだ」の法則が当てはまらないところもありますので、これはもう・・・どうしようもありません。

無報酬には2つの問題があります。

ひとつは文字通り報酬が無い。稼げないわけです。
しかし世のボランティア活動の多くはこのスタイルでやっているもんだから、家族も含めて「やってみたら何も稼げないんだ!」なんて分かる人はいないハズ。みんな「これは無報酬の社会貢献なんだから」という覚悟で始めるし、家族も「まあ、会社を引退したんだから、しゃぁないか」と最初は思うわけです。

ところが稼げないお仕事にお父さんが没頭し始めるのを歓迎しない家族が少ないとは言えません。
「せっかく会社辞めて家に帰って来たんだから、タダ働きはほどほどにしてもっと家族サービスしてよ」な雰囲気にだんだん家庭内雰囲気がシフトしていく可能性は低くないと見積もっておいた方がいいと思います。

そういう私はかつて「タダで働くことなんか、誰にでもできるわよ!」と妻に大声で言われたことがあります、と、当ブログにも書きました。
いかに社会貢献という崇高さがあっても、やはりタダ働きでは家族は黙って鑑賞していられない。これはあります。

もう一つの問題は、タダ働きよりもっと厄介です。
タダ働きは単に儲けが無い、ということですが、家計費を持ち出してしまう、ということもボランティアには付き纏います。なにも家のお金をあからさまに持って出るというのではなくて、知らず知らずのうちにけっこう使っちゃう!ということです。

例えば交通費、ちょっとバスに乗り電車に乗りして一回活動に参加するだけで千円が無くなります。毎週週末にこれをやったら一か月に4千円、年に4万8千円も家計を持ち出すことになりましょう。それに加えて電話もかけるかも。日本のボラはけっこう高齢者が支えている・・・のはいいんだけど、メールにLINE、せっかくの無料情報交換ツールが使えません「電話でお願いします!」という方々多いです。だから電話代嵩みます。などなど年にすると10万円規模の家計持ち出しが出てしまう・・・と、これが家族には納得できないわけです。こういう事実が見える化されると“正当性のある”「お父さんもうボランティアなんか、いい加減やめて!ただでさえウチはもう年金だけが収入なんだからね!」の大合唱になるというあんばいです。

一旦「ダダ働きの家計持ち出し」が露見されてしまうと、もう家族は納得できません。

だから、私は無償のボランティアというのを基本にするのではなくて、でも専門に商売やっているわけじゃないからマトモな給料払えるわけでもないので、家計持ち出しを少しでも減らせる分ぐらいの「活動費」を年にいっぺん渡すようにボラ団体は努力すべきだろうと思います。

努力といっても専門に商売やっているわけじゃないから、ちょっと物品販売に取り組むとか、自治体から助成金受けられるように努力して申請書書いて提出するとか、ダメ元で活動寄付金集める努力するとか・・・です。それに参加する側も持ち出しが少なくなるような選択をすべきでしょう。バスに乗って電車に乗って出かけるようなボラではなくて、歩くか自転車で行けるボラにするとか。電話は相手からかけさせるように仕向ける努力とか。

ボラ団体は満足なお金は参加者に渡せません。
助成金などで多少支払えたとしても、メンバーが受け取れるのは時給にして100円とか。。
でも、これで家計の持ち出しはある程度防ぐことはできます。

そうなれば家族の反対運動が起こっても「手弁当には違いないけど、プラマイゼロぐらいでちゃんとやれている! 俺は退職後に努力して外に働く場所を作ったんだ! それを辞めろなんて言わないで暖かく見守ってくれ! お願いだから・・・」と懇願する言い訳にはできるでしょう。

そうはいうものの、実際に活動費を少しでも支給します!なんていうボラ団体は少ないと思うので・・・
対策は、
1.自宅から歩いてでも通えるところでやっているボラ団体を選ぶ
「そんなこと言ったって、俺の趣味の〇〇やってる団体は近所にないよ」って叫ぶ声聞こえそうですが、好きな趣味のボラを探すという発想をかえて、雰囲気良さそうなボラ団体探す、にしたらどうかと思います。趣味じゃなくても雰囲気良ければ楽しく続けられるってもんです。

2.自分でボラ団体はじめる
誰か他の人が大将やってる団体は、なかなか収入得る活動や助成金申請に動かんでしょう。中には無償奉仕こそ最高に崇高だ!と信仰している大将もいます。
だから自分でボラ団体を始めて、自分がぜんぶドライブできる立場に立った方が事が思う方向に進み易いと思います。
私はコレやります。


タグ:ボラ活

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posted by 大庭夏男 at 15:55| Comment(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする
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