2017年09月04日

ボランティア活動ネットワークとクレジットカードの似たような注意点

クレジットカードをたくさん持ちすぎるのはキケンです!というフレーズをネット上でたまに目にしますが、似たような現象がボランティア活動ネットワークにもありそうだ!ということに気づいたので、とりあえず記事化しておきたいと思いました。

リタイアメントは退職後のライフワークとしてボランティア活動を目指すことが珍しくないです。ボランティア活動の課題はいくつかあると私は10年以上いろいろな団体活動を経験して感じていましたが、また課題がひとつ顕在化しました。

その課題とは会費地獄・・・地獄とは言い過ぎですが、うっかりしていると気がつけば、この団体に年会費5千円、あの団体には3千円、そして今日入会した団体には1万円とか・・・いつの間にか“多重会費納付者”になってしまうかも??こういう現象はクレジットカードを多数枚数持ちしているばっかりに、それぞれの支払い金額が分からなくなり、しかも年会費が嵩んで、知らない間にお金が流れ出していた・・・とかいうことに遭遇することと似ています。

私は10年以上前から、とある里山再生事業をするNPOに入会していまして、そこの会費は3千円です。しばらく会費制の団体への所属はそのNPOだけでしたが、一昨年から全国ネットでやっているもっと大きな団体のセミナーに参加したのをキッカケに、その団体の会員になり年会費5千円を払うようになりました。この両方で年に8千円です。

このようなボランティア団体は活動したからといって明確な報酬があるわけではなく、あったとしても交通費相当額ぐらいの、いわばスズメの涙ぐらいをたまーに受け取るだけで、決して儲かるわけではありません。でもまあ活動そのものは自分の価値観と一致しているし、同じような考えを持った人が集まって来るから気が合い易いという“居心地の良さ”があります。

この“居心地の良さ”が会費地獄の温床になるリスクがあるよ!と私は気づきました。

ボランティア団体は、他の団体とつながってネットワークを築く特性があります。あんまり独立独歩のボランティア団体はありません。非営利団体なので似たような他の団体があっても企業間のように競争することは稀で、だいたいは「一緒にやりましょう!」と意気投合するような雰囲気になるのがいつもで、その中にいる人はしだいに行動の輪が広がっていく式の、まさに「絆のつながりがふえていく」ようです。

これはこれで悪いことではないのですが、絆という文字は「くさりでつながった・・・」を表していると言われるように、一旦つながってしまうと自由が効きにくいデメリットも生じてしまう。ここがボランティア活動初心者予備軍のリタイアメントに是非とも押さえていただきたいツボです。

会費の制度を持つボランティア団体は珍しくはありません。
なぜなら非営利団体は収入源が実に乏しいです。会費収入で細々とやっている団体が多いです。だからどの団体でも会員を増やすことに取り組んでいるから優しく魅力的に「うちの会員になりませんか」とアプローチされるチャンスがやたら多いです。しかも会費といって年間数千円程度ですからフィットネスジムの会費より安いし、同じ趣味を持った仲間ができるしとメリットも多いのですが、あちらこちらから誘いの手が伸びてくるのがこのボランティア団体の勧誘に身構えていなければならないところだと思います。

優しく魅力的に「うちの会員になりませんか」とアプローチされる、と書きましたが、こう書くと何だか裏に悪だくみがあるような印象を与えそうなので断っておきますが、どの団体もそんな悪だくみを考えているわけではありません。むしろ純粋に、自分達がやっていることは公共の役にたつ立派な事業だから、なんとかそれを普及させたくて、そのためには人材と会費が要るので、そのように新人獲得のために各メンバーが「うちに来ない?・・・」と声をかけるのです。

が、そういう勧誘の声があっちからもこっちからも来るから、
「まあこの団体なら良さそうだなぁ」と思って会員になって会費を払い始めたら、別の団体の人と知り合いになり、その活動を試しに覗きに行ったらすっかり気に入ってしまって2つ目の団体に入会して会費を払うようになり・・・とどんどん会員になった団体が増えて行き、会費も膨れていく。こういうことは「さもありなん」なことです。

ただ、ボランティア活動を続けていくためには、一つでなく複数チャンネルの団体に加入しておく方が得策だとも私は考えています。その理由はひとつの団体だけの人間関係をやっていると、時々息苦しくなるからです。そういう場合は活動参加の優先順位を他のチャンネルに切り替えて息抜きできるようにするのが得策です。

複数の団体に所属して、だけど多重会費納付者にならないためには・・・
お目当ての団体でしばらく非会員としてやってみることがいいと思います。いきなり会員にならず、参加する頻度も何回かに一回程度にして、会員になりそうなならなさそうな「なんともハッキリしない態度」のまましばらく活動した後に会費を払う立場に進出するか、止めるか、決めたらいいと思います。

それに、ここの団体は良さそうだ、と思っても、次にもっと良い団体に出会う可能性が高いです。リタイアメントは会社を辞めて組織を離れた心細さから、早くどこかの団体に所属したいと考えてしまいがちですが、それが早とちりだと後になって気づく場合があります。だからここは冷静に非会員のお試し期間のように振る舞っておくことがいいです。そしてお試し期間の間にヨソの団体にもアプローチを重ね、なるべく会費が少ないか補助金をうまく使いこなしているところ、あるいは高くついても他に比べてダントツに自分にとって居心地の良い団体を探すことが良いでしょう。

一方自分の好みに合う団体はたくさんあるわけではありません。どこかの団体で立つ鳥跡を濁さずに反する辞め方をすると、その団体員は他の団体とつるんでいることもあって、良くない評判を残すことにもつながりかねません。

なので、ボランティア活動を始めようとする際には、必ずお試し期間を自分で決めて、よく実情が分からないのに、とりあえず会員になってしまおう、とする行動はとらない方がいいと思います。
タグ:会費

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posted by 大庭夏男 at 13:35| Comment(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする
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