「ま、一応70歳までの20年間ぐらいを楽しむとして・・・」
52歳のアーリーリタイア前日は、そんなふうに考え、早く楽しんでしまえ!と前向き?気分満々でした。
でも過日、今年70歳になるという友人が「歳とともに自分の健康問題が大きくなるのが分かる」と、以下のようなことを言うのを聞き、もうすぐ60歳の私も、彼の言う60歳までの実感と「そういえば、同じじゃん」と気づかされました。
今年70歳になる彼は・・・
俺の40歳代は何も健康に問題はなかった。徹夜をしたこともいっぱいあったけど、べつにそれが苦にならなかった。ただ白髪が増えたりお腹が出たことがあったけど、それ以外は30歳代とあまり変わった気がしなかったねぇ。
だけど50歳代になったら、急に体力が落ちたみたいで「疲れるなぁ」ってことが多くなったし、ふぅ・・・とか、よっこいしょ、なんて声に出るようになった。50歳代までは、まあそのぐらいだったけど。
しかし60歳代になると、早く歩けないようになってきたのよね。今まではスタスタ歩けたのが、ゆっくりじゃないと歩けなくなってしまい、それまでは他人を追い抜いて歩いていたものが、60超えたら他人に抜かれるようになって・・・
で、もうすぐ70歳の今になってさ、朝起きたらフラフラして起き上がれないじゃない。医者に行ってみたけど原因はっきりしないけど、たぶん自律神経系の問題じゃないかって言われて薬飲んでいるよ。だけどなんかあんまり良くならないのよね。だからせっかく誘ってくれたけど飲みに行けなくてさぁ。悪いけど今日は行けないよ。
なんだか今までの健康問題より一歩程度が大きくなって、たぶん70歳を目前にして、生命に直結するような健康問題が俺に起きてきたみたいだねぇ。「もうそろそろ死ぬ練習しなさい」っていう自然の教えなのかねぇ。こういう状態が続いてやがて死んでいくんだろうか・・・
と、彼は私にこんな事を真顔で私に語りかけるのでした。
このようになる人も、そうならない人も、いろいろだとは思いますが。
今60歳手前の私も、60歳までの変化は彼とよく似たもので、体力は、それに記憶力や気力も40歳代に比べてかなり落ちているような実感がします。
それに東京の通勤時間帯を歩いていると、確かに他人が私を追い抜かして歩き去っていくし、頑張って追いつこうと早く歩くと不自然な歩き方になってしまう。
以前はそんなこと気にしたことが無いだけなのかもしれないけど、実際に私も彼同様に70歳あたりで「生命に関わるような健康上の、目に見える課題」が勃発するのは、きっと私の場合もそうなのでしょう。そんな気がしてきました。
世の中には、
「気にしていると、ホントにそうなっちゃう」という現象もあるみたいだから、今回たまたま耳にした70歳目前の友人が言う話は聞き流した方がいいのか・・・
そうじゃなくて、
これから先は現実そうなのだ、と直視して終活をまじめに始めるとかした方がいいのか・・・
今までにも・・・
60歳代までは『こんなふうに生活は進んで行くだろう』と、頭で想像できているのが、70歳以降の生活については、まったく見えない白紙状態、ノーアイデアなのです。楽観的に「60歳代までと同じ暮らしがきっと続いて行くんじゃないか」と思いたいだけなのかもですが、もしかしたらそんなに現実は甘くないかもしれません。
だから今回友人が私に真顔で語ったことは、
自分の将来像の「予言」だったのではないかと、そう思います。
予言:私が70歳になったら、私の生命に直結するような健康上の課題が増えていく。
タグ:健康寿命
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