2017年02月23日

初めて海外の病院で診てもらった。ただし私じゃなくて妻が。

マレーシアの「ペナン島」に、14日間の「滞在旅行」をしました。
ペナン(Penang)は、日本の横浜か神戸に似た街並みで、台湾に似た雰囲気のする中華街です。暖かいというか、程よく?暑いので、いつも二人して日本からマレーシアのペナンに避難しています。
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このところ「イザ!海外旅行」となると、妻は体調を悪くしたり怪我をしたりが偶然?続いていて、まさか今回もそうじゃないんでしょうねぇ・・・と思った矢先、ホテル滞在2日目で、やっぱり妻は発熱しました。

熱を出し、咳込む妻は気弱になり、気弱になると反比例して機嫌が悪くなり、私は旅先でまたもや針の筵を余儀なくされました。さらに妻は「今回は諦めて早急に日本に帰りたい」などとも言い出し、言い出したら聞かないので私は仕方なく旅行社に掛け合ってみましたら「まあ現実的には、飛行機の便が混んでいるから難しいし、チケット取り直しになるから追加料金跳ね上がるし、関西じゃなくて成田着のLCCしか無いかもよ」と言われ、私はこれを理由にして妻に「ペナンに予定通り二週間滞在し、ここの病院に行こう!」と提案してみました。

でもこれじゃあ妻のご機嫌は斜めのまま。
首をなかなか縦に振らないから、ホテルの部屋をワンランク上げて、しかも16階のクラブラウンジが使えるクラスに格上げした結果、妻の目の色が変わり「ここに居る」となりました。
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その結果ホテル代は合計で数万円高くつきましたが、私は「妻が病気したら現地の病院で診察受けさせて、その様子を取材しよう!」と画策していましたら案の定。
私は「外国の病院に行ってみる」っていうのも観光のひとつだと考えていましたから「いつ、病院観光ができるのだろう」と首を長くして待った機会が、ついに今回到来たことになりました。

妻を連れて向かった病院はマレーシア ペナン島にあるキリスト教系の「アドベンティスト病院」。
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以前に現地旅行ガイドに案内されて訪問したホテルみたいな「ローガンライスペシャリストセンター」という病院に行きたかったのですが、あににくその日は休診日だったので、ホテルで紹介されたアドベンティスト病院へ妻をタクシーに乗せて向かいました。

病院の雰囲気は日本もマレーシアも似たようなもので、窓口で「どうしましたか?」と聞かれるから患者が症状を言わなければなりません。まあここまでぐらいならカタコトの英語でOKです。「熱が出て頭痛がする」と言ったら「一番窓口に行け」と言われたので、その通りにしたら、一番窓口ではもうちょっと高度な英語力が必要になる質問を受ける段になりました。

保険を使うのか?とか、今日は何をしたい?などと聞かれたので「保険は日本の国民保険の手続き書類に記入して欲しい」ことと「薬をもらいたい」と言ったら、
「書類は担当者に聞いてみます。しかし薬をもらう前にドクターに診てもらわなくてはいけない。分かりますか、受診してから薬ですよ!」と何度も念押しされました。
日本人的には診てもらってから薬をもらうのは病院に来たのだからアタリマエなのですが、海外に来るとこういうことが分かれていて、ドクターによる診察と、薬をもらう、は別の二つのこと、みたいです。こういう違いを拾うのが「旅の楽しさ」だと分かって、私には面白いです。

妻が診てもらった内科医は、中国系の先生で、症状を私や妻の話すカタコト英語では正確に通じないかもしれないから、病院常駐の日本語通訳の人に来てもらいました。マレーシアの大都市のいくつかの病院には日本語通訳がいます。
この日は一見日本人のような、でもやっぱりそうじゃなくてマレーシア人の女性の方が付いてくれました。

妻が「あの~、センセ、私は持病があるのでたくさんの種類の薬を飲んでいるから、今日もらう薬との相性をチャックして欲しいのですが・・・」と言ったら、通訳の人は多分正確にそれを中国語にしました。センセは即座に「ではどんな薬を飲んでいるのですか?」と言ってきました。「はい、コレです」と、妻の出した処方箋は日本語だったので、センセは通訳に「これを訳すように・・・」と命令しました。

私は『エー!そんなたくさんの翻訳作業をここで今すぐしろ!なんて、センセもキツイこと言うなぁ・・・』と他人事ながら心配しました。だけど通訳の人はスラスラ?と翻訳し「できました」?と先生に差し出しました。

それを見たセンセは「・・・ん、ん、こりゃアカンな」「これはな、薬の名前や、しかも日本での薬の名前やから私には成分が判断できへん。こんなんでは必要な情報にならへん。こりゃアカンわ!」
「あんたにアドバイスしとくわ。今後海外旅行するときはな、日本のドクターに言って、処方する薬の名前やなしに薬の成分を英語で書いたリストを作成して、それを持って旅行するとエエ」
「なにしろ英語は世界共通の言語やから、大部分の国では英語の成分説明は通用するんや」
「いいでっか、これ大事なことなんよ。英語は世界標準言語やしね」
センセは診察で妻の喉を見たり聴診器をあてていた時間と同じぐらいの時間を使って、処方されている薬の成分の英語リストを所持する大切さを力説しました。

結局診察の結果は、病状はカゼで、それも大したことはなく、妻が欲しがった抗生物質の錠剤は「熱も大したことないやさかい、抗生物質は出せへんわ。また熱が上がったらいらっしゃい。強い薬出すよりその方がエエ」と言い、期待した「今日飲んだら明日は元気!」になる魔法の抗生物質は処方してもらえませんでした。

結局、診察の後、病院の薬局で出された薬は下の写真です。
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唯一薬らしく見える錠剤はPanadol(パナドール)というアセトアミノフェン錠剤で、マレーシアではそんじょそこらの薬局で売っている一番効き目の穏やかな、つまり弱い解熱鎮痛薬。瓶に入ったものは咳止めシロップ。その他にのど飴が出されました。

「こんなもんでホントに治るんかいな?」と思ったのと、薬代を含めて約5千円払ったので、けっこう高い体験しましたが、妻は咳止めシロップがたいそう気に入った様子で、おそらくこの咳止め効果で、その後の妻の体調は良くなりましたし、ついでに機嫌も良くなって、私は・・・助かりました。

私がこのように旅行中に妻の健康に気を遣う理由は、ズバリ妻の機嫌を何とか下げないためです。

海外旅行は楽しくて面白くて、そういう趣向は妻と私で一致しているところまではいいのですが、はたして二週間も毎日毎日朝から晩まで二人きりで一緒に居ると、ホント精神に堪えます。妻は旅行中二人で「共感」したがるのに対し、私は目に飛び込んだ光景をキッカケにして独りで妄想?したがる性格。だからお互いの態度が一致しないので、お互いに「疲れる」のです。でも何とかお互いの機嫌が良ければ旅行は楽しいものになりますが、体調が悪くなると何とかできません。だから旅先で医者にかかることは「必要なこと」なのです。

だから偶然のチャンスではあったけど、
「旅先で外国の医者にかかる練習」ができて、少なくとも私はかなり満足な旅の収穫物になりました。

今回の獲物は・・・
1.持病があるなら飲んでいる薬の「成分」を英語表記したものを所持するようにする。
2.発熱や痛みなどの英語表現は「ズキズキ痛い」など少し細かく英語で説明できるようにしておく。
こういうことでした。


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タグ:ペナン旅行
posted by 大庭夏男 at 16:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | マレーシアロングステイ事情調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も米国駐在中に現地の病院に行ったことがあり、同じような経験をしました。
一度は、妻の事で、当時はまだ若かったので毎月のことがしばらくない、とのことで。現地は完全予約制なので、まずは産婦人科を電話で予約しますが、仕事の英語ならなんとかなっても、医学用語、それも婦人科ですからしどろもどろで何とか予約しました。結果は単に遅れていただけで事なきを得ました。米国籍の子供が追加されるのも、これはこれで面白かったかもしれませんが。もう一度は、当時小学生だった子供たちの予防接種。日本で必須のはすべて受けてても現地では不足してて、追加で結構5本ぐらい打ったと思います。それも、一日に全部、、日本だったら間に何日かあけるんではないかと。あとは、子供が熱出してつれていったこともありました。薬は名前では何の役にも立ちませんね。成分を英語で。そうでしたね。
Posted by あるフォロワー at 2017年02月24日 17:48
あるフォロワーさん、

今回初めて海外の医者に診察を受けるところを観ましたが、医者が白衣着ていないでワイシャツ姿のビジネスマンで、会社役員の机みたいに書類がいっぱい積まれた豪華な机で問診する風景は「新鮮」でした。

肩書きが「医師」ではなくて「医学コンサルタント」みたいでしたから、この人はコンサルタントなのだ、と思えばワイシャツ姿は納得でした。
なので「成分を英語で」と私達にコンサルテーションしてくれたのでしょうか。
Posted by 大庭夏男 at 2017年02月25日 11:18
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