2016年10月26日

リタイアメントが、思った以上の「タダ働きターゲット」にならない方法

サラリーマン時代には「タダ働き」という概念はありませんでした。もちろん?サービス残業や、付き合い飲み会のような実質タダ働きがありましたが、それらは「慎まれるべき事」という基本合意があったと思います。しかしリタイアメントになり、地域のみで暮らすようになると、忘れたはずの「タダ働き」に直面することがあります。

今日は、そのような「タダ働き」を“ほどほどにしておく”奥義を経験に沿ってまとめてみました。

なぜリタイアメントに「タダ働き」がつきまとうのでしょうか?
この基本は、美しくも高貴な「奉仕の精神」を「貢献活動」がかかわっています。リタイアメントになり現役を離れると「今までお世話になった地元に貢献したい」という願望が湧いてくると思います。この気持ちの裏にあるのは「自分が会社から離れ、社会の役にたたないと思われるのは嫌だ」という心理があるのかもしれません。よく思い出すと会社が社会に役だっていたかどうか?非常に疑問があることに気づきますが「社業を通じて社会に貢献する」はずの会社を辞めてしまったので、まずは地元への奉仕活動に希望をつなぐことはよくあるパターンです。

そこで地元の町内会活動や、自治会が窓口をしているボランティア活動に参加することになるでしょう。そして早速頑張って活動に精を出し、早く自分がやった実績を出せるように努力することでしょう。ちょうど転職後の新しい会社で頑張るのと同じセンスでです。会社では頑張ればまた仕事が来て給料と役職が上がっていきます。しかし奉仕活動ではそれはありません。頑張った結果また新しい仕事が来ることまでは会社と似ています。給料はもともと無いし、しかし役職は「まとめ役」とか「副会長」とか「理事補佐」のように上がり、それが努力と時間がかかり無償奉仕を増幅させるキッカケにもなり得ます。

実際、私のまわりでそのような立派な無償奉仕をされている人はたくさん居ます。でもその誰からも「タダ働きばっかりや」みたいなグチは聞いたことがありません。そういうものだと納得しているのだと見えます。

しかしこのような奉仕活動参加のイメージは、私は万人向けではないと思います。

上述のような、まさに身を捧げるような奉仕活動で良ければそれで問題ありませんが、そこまで献身的になれない人もいるでしょう。私はそうです。ときどき“パートタイムで奉仕活動に参加してもいい”、でもやる日は頑張ってやりたい、そんな感じです。
そういう「パートタイム奉仕活動参加者」のリタイアメントはいったいどう振る舞ったらタダ働きへの誘いから距離を置くことができるでしょうか。

1.「あの人はどうも忙しいようだ」と周囲に思わせておく
地域口コミ情報ネットワークは恐ろしいもので、会社を辞めるやいなや「あの人はいつも自宅に居るらしい」という情報は広い範囲に伝わってしまいます。奉仕活動グループはそのような人の中から活動をやってくれそうな人を探し回っています。このようなグループから「お誘い」があったら、まずはホイホイ安請け合いして話に載らない態度が「パートタイム奉仕活動参加者」の処方箋です。いかにその奉仕活動が面白そうでも、まずは5回に1回ぐらいの参加に留めておき「活動は興味あるけど、私は別のこともやっているので・・・」と「どうもこの人は忙しいようだ」と思わせるのがコツです。

2.一つに集中しないで「別の世界」をもいひとつ持っておく
「どうもこの人は忙しいようだ」と周囲が思うためには、自分が別の世界をもう一つ持っておくことが効果的です。二つとも奉仕活動でも、一つは関西の団体、二つめは東京の活動としておけば毎回の活動できない理由や役が引き受けられない理由付けができます。特に町内会活動ではその歴史の長さのせいで「なんとかかんとか委員会」という関連団体がいっぱいあり、そこの役員に成り手がいないもんだから「大庭さん是非お願いしますよ~、まだお若いし、でももうお勤めじゃないって聞きましたよ」と言ってきます。そのとき「もう○×▽委員会の役をやっていますからもうそれ以上は出来ません。安請け合いして活動参加できないとご迷惑かかるから引き受けられないです」と諦めさせることも可能でしょう。さらにアルバイトや派遣の仕事のような出勤を伴うお仕事を持っていれば相手を諦めさせる力は増しますが「自宅には居るけどネットで仕事をしています」では効果が薄いです。「とにかく自宅には居るのなら引き受けられるでしょ」と相手は思ってしまうみたいです。

3.タダ働き以上に、自分のお金持ち出しもあるんだよ
これはボランティア活動では「よくあること」です。
ボランティア活動は「手弁当の無償奉仕活動」という考え方が日本では?普及しているようで、この「手弁当」の意味は文字通りのお弁当だけでなく交通費や電話代や活動に行くための服とか靴とかホカロンとか、その他のもろもろの道具も実は「含まれるのだよ」という暗黙の理解があります。

これも一般的にはこれで問題は見えません。自分が好きで参加している活動なら多少の交通費を払っても電話代がちょっと増えても、自分で使う道具を自分のお金で買っても全然嫌ではないのですが、これが進むと「ちょっとぐらいなら身銭切ってもいいかな・・・」と思い始める分岐点に差し掛かります。

特に「なんとかうまくやりたいな」と思ったとき、身銭を切って「みんなが使う道具」を買ってあげることが始まり出します。でも実はこれが後々になって「お金を頼られる人」として暗黙に認識されてしまう危険があります。「あの人に頼めば何とか手配してくれるでしょ、今までもそうやっていたから・・・」そうなります。

奉仕活動で自分の時間をいっぱい過ぎて捧げるのが嫌な人は、見えない出費を奉仕活動から頼られるのはやっぱり嫌でしょう。仮にその活動自体はとても好きであっても。

過日、おそらくそのような“痛い目”に遭ったであろう人から私は強いアドバイスを受けました。
「少しであっても奉仕活動に自分のお金を出したらいけない」
やむを得ず自分が出費する場合でも「少なくとも自分がお金を出したことを相手や仲間が分かってはいけない」
アドバイスはこのようなものでした。
一旦お金を出したことが分かると、そのときは感謝されますが、それがクセになり次回も同じことを期待されることになるそうです。

会社を辞めてリタイアメントになると奉仕活動が魅力的に目に映り、実際それに参加することは良いことですが、思った以上のタダ働きや、それ以上の過度な期待には、ときには「冷たい態度」で接することが必要です。
でも、その冷たさは、自分でやりたい事をするためです。
タグ:奉仕活動

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posted by 大庭夏男 at 12:17| Comment(1) | TrackBack(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  最初のリタイア時に、国際協力のボランティアをしました。最初は英会話スクールの手伝い程度から始まり、アメリカ人英語教師のお世話、ついには米国高校生の短期受け入れまで話が進みました。もちろん、すべて無料どころか、大いなる持ち出しです。高校生の受け入れは食事代や観光代まで持ちましたから。

  あるとき、その協会の理事長が市役所のOBで結構な給与をもらっていることを知り驚きました。理事は学校の先生のOBでさらには数人の事務員まで有給でした。それで、即退会を申し出たら、さんざん苦情を言われてしまい、ブチ切れて喧嘩別れになってしまったことを思い出しました。

  何事も、タダで、使い勝手の良い人になってはいけませんね。
Posted by 川ちゃん at 2016年10月31日 19:31
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