2017年05月24日

「退職適齢期」というチャンスの捉え方?

“定年退職”の記事を眺めていたら、今から30年以上前に「結婚は、最愛の相手とではなく、適齢期に付き合っていた相手とする確率が最も高い」という俗説に似ていると思えてきました。ひと昔前は60歳が「お勤めご苦労様」とみんなから認められた「退職適齢期」でした。

しかし現代はどうも「60歳は通過点」のように思えてなりません。なので「退職適齢期」について改めて考えてみたいと記事にしました。

いわば官製「退職適齢期」の金字塔だった「定年退職制度」とは、会社が就業規則で定めている従業員と会社との労働契約満了に基づく退職のことで、お役所主導で「60歳が相場です」と常識が決められてきましたが・・・
最近ではこれとは別に最近では、サラリーマンは何歳まで勤め続けているべきかという世間の常識?から「みんな○○歳までお勤めするものですよ」となっている年齢の存在があると思われます。その年齢は現時点では65歳です。公的年金支給開始年齢ですね。

65歳前に辞めてしまうと「あのひと、なに!?収入も無しに家で何しているんだか・・・」と実際にご近所さんからささやかれ、生活実態を詮索され、アルバイト紹介しましょうか、と大きくお世話されます。私はさらに非常識?な52歳開始でしたから、それから何年間かご近所さんからそのように“珍しがられた”ことか・・・。

一方、実際に会社勤めするサラリーマンが「俺の会社が○○歳定年だったらいいだろうなぁ」と思う「夢の定年退職年齢」は何歳?が、このリンク先記事にいろいろ書かれていました。

このリンク先記事内容が正確だとしたら、会社員が本音で退職したいと答えている年齢は実に30歳から70歳までと幅広いです。前述65歳はこの一点でしかないので、適齢期で退職できる人は記事のよると12%と少ないです。

ふり返って30年以上前の「結婚は、最愛の相手とではなく、適齢期に付き合っていた相手とする確率が最も高い」という俗説が有った時代の結婚適齢期は確か25歳でした。だから当時は私でも社内の他部署へ用事で行くと、そこの適齢期付近だと思われる女性社員に頭からつま先まで値踏みされるような視線を感じた怖い経験があります。実際、私は25歳の社内彼女とその後結婚して今に至りました。まあいろいろともかく、私のアーリーリタイアに反対しなかったことだけは私は妻に感謝しています。

現代は「結婚したい年齢」は25歳ではなく、もっと幅広くなっているようです。
では彼ら結婚したい年齢の男女がどうしているか?
彼らが「結婚したい」と思ったら、相手との出会いを探し回ることです。出会った候補を頭からつま先まで値踏みしてトライするか見送るかを判断する。これが出会いの次にすることに違いないでしょう。

だとしたら、退職したいと思った人ができることは「定年」も含めて「都合の良い機会」を探し回り、出会った「機会」を値踏みして、これは行けそう!と思った機会との出会いを使って円満に止められそうか「値踏みする」ことです。

どのような会社を辞める「機会」があるでしょうか?
1.役職定年
部長や課長の肩書きが消えて、机は社窓からの風景が楽しめるところに移り、お仕事も急がないものばかりになってホッと肩の荷が降りる頃。会社によっては退職金など退職条件にプレミアムを設けているところもあるので、この時期との出会いは値踏みに値すると思われます。しかし家族からは「まだ辞めることないでしょ」と突き上げられる時期尚早感もつきまとう、迷える機会との出会いでもあるでしょう。

2.定年退職
この言葉の今は、悠悠自適へのハッピーリタイアメントの機会ではなく、再雇用・再就職への面倒な段階。場合によっては不安が募るアンハッピーな通過点になったのでしょう。でも基礎年金保険料の法的な支払いの終わりが迎えられるし、支給される公的年金(厚生年金の特別支給部分や繰上支給の年金)や確定拠出年金には公的年金控除が適用できるようになるため、60過ぎれば税金面で優遇されることはポイントを上げて値踏みできます。しかし再雇用制度ができてしまった今は「え!おたくのご主人、もう勤めへんの?」とご近所さんには首を傾げられるでしょう。さらに、その声が無くなるのと引き換えに「お宅のご主人、もうお勤めしてないんやったら、町内会長やってくれへん?」と変わってくるのが吉なのか凶なのか・・・。

3.リストラ
ある日突然、会社からリストラ計画が発表されると不安でならないと、思いますが、リストラは会社から肩たたきにしろ直接にしろ「おまえ会社を辞めてくれ」と強い要望されるところだけが定年退職と違うところです。これは裏を返せば「会社から辞めろと迫られた」という強い追い風が吹いていることですから、役職定年や会社定年で辞めるのと比べると、関係者を「しかたないね」と諦めさせる効果が高いです。割増退職金や会社都合退職という退職金が跳ね上がる「良い退職機会」でもあるので値踏みする価値は高いと思われます。一方、リストラで“辞めさせられる”という不名誉感の後遺症が欠点な辞め方でもありますので、他人の目線が気になる人はこの機会の点数は低く見積もった方が安心感が出ると思います。


ここまで書いてみて、ありきたりな機会しか書けないなぁ、と感じてきました。結婚の機会もそうみたいですが、社内恋愛や同窓会や友人の結婚式での出会いみたいな「よくある出会い」だけでない「予想もしなかった出会い」が少なくないでしょう。そのように会社生活では目を凝らせばもっと退職機会との出会いはあるのでしょう。

思い起こせば前前職で「第二人事部」みたいな仕事をしていたとき、海外赴任したある社員が現地女性と「ねんごろ」になり、失踪した事件がありました。その失踪した国は生活物価水準が日本よりケタ違いに安いため、きっと当人は今までの貯えで一生幸せに暮らせると値踏みしたものと想像できます。

そういうことを考えると、60歳到達とかリストラとかの機会よりも、結婚したら相手の親の経営する酒蔵の後継者に就任とか、へき地に飛ばされたら、そこの地元の漁師に一緒に漁やらんかとスカウトされたとか、ネット動画が炸裂して副業収入が本業を超えたとか、私の経験ではとても書けない「機会」を退職のチャンスとキャッチしていかに的確に値踏みしてトライするかで、ぶっ飛んだ人生になるか、手堅く賢い人生になるか、まさに結婚相手によりにける状況と似ていると思います。

だから機会との出会いは、いかに「これは退職の機会だ」と認識できるアンテナの感度にかかっていまして、値踏みは「何が自分にとって大事で見過ごせないか」と意識できる分析の的確さにかかっていると言えましょう。

ちなみに私が52歳でセミリタイアに踏み切ったときの「値踏み」の大事だった点は・・・
1.その後の生活費が貯蓄と年金で十分であること
2.好きなことを好きなときに好きなようにできること
3.家族と親戚から邪魔になることを言われないこと
以上だったと思います。

このうち1.は今も順調。2.は70点。3.は親戚付き合いは別の事情で切れたためOK
。しかし家族からの風当たりは辞めた後の5年目ぐらいから強くなりました。もっと家族のことを思って家事をちゃんとやれ!と言うのです。
タグ:適齢期

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posted by 大庭夏男 at 11:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 好きなこと探し | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
年金や雇用情勢から、今の定年は65歳でしょう。

それ以前はセミリタイヤになると思います。実際に私の周りで65歳以下でリタイヤしているのは、私くらいですね。

そのせいか、マンションの理事、学校の同窓会の幹事等やたらと押し付けられ勝ち。

また、同期で集まると、現役人は勝ち組意識が強く、私は負け犬となってしまいます。

実際、政界、学界、自由業(医者、弁護士)で活躍している者も多く、彼らの自慢話を聞く私は惨めになりますよ。

セミリタの記事を読むと、現役に向かい「へっ、ざまーみろ!」的なものが多いのですが、現実は反対で、現役者から憐れみの目で見られることも結構あるのではないでしょうか。

Posted by 川ちゃん at 2017年05月24日 22:44
川ちゃんさん、

私の周囲には政界、学界、医者、弁護士の親しい知人が居ませんので川ちゃんさんの状況とずいぶん違うと思いますが、勝ち負け感を感じることがまったくと言っていいほどありません。
しかし妻から「あんたは他人からどう思われているかをまったく気にかけないところが大嫌い」と先日言われたばかりなので、もしかしたら私自身の人間性に重大な問題があるため、この事象をすっ飛ばしてしまっている可能性も感じます。
しかし65歳をはるか前にリタイアしてしまった今頃になって、町内会関連の役があれこれと「やってくれないかコール」がかかります。ただこの現象は、リタイア後7年にしてようやくご近所さん達から、このような変人大庭夏男に市民権を与えられた、つまり性格異常者ではなかったと、それなりに評価された証ではないかと考えています。だから無碍に断らず、嫌でないものは引き受けるように心を改めました。
今年はもう半世紀も会っていない小学校の先生に会いに行き、心から尊敬する先生が、私のセミリタイア話を聞いてどんな反応をするか?心配でもありますが、聞いてみたいと思っております。
Posted by 大庭夏男 at 2017年05月25日 14:19
>私のセミリタイア話を聞いてどんな反応をするか?

リタイア以前に相談したら、ひきとどめただろうし、今となったら肯定するでしょう。

私が62歳でセミリタしたときの妻の条件は、子供が結婚するまでは働いていて!というものでした。
実際、子供の相手の親が現役かどうかには妻は随分とこだわっていました。

女性と学校に教師の意見はあてになりません、最も世間に動かれやすいですから。

でも、彼らが意外に常識パワーを持っていて、厄介なんですよね。
Posted by 川ちゃん at 2017年05月25日 20:24
川ちゃんさん、

秋に会いに行くつもりなので、それが済んだらまた報告記事アップしますよ。
Posted by 大庭夏男 at 2017年05月27日 10:27
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