2016年11月09日

誰もが?町内会を嫌いになる理由

私自身、4月から始まった町内会活動は夏の盛りまで楽しいものでした。夏祭りの企画をして、景品を買いに行き、実際にお祭りを実行して終わり、打ち上げ宴会するまでは確かにそうでした。が、ここに来て急速に「ウンザリ」しました。ウンザリする理由は、町内会がすごく保守的で問題が起きてもそれを握りつぶすから、というのが私の見方です。

ただ、新しく始めた事はみな似たような経過をたどり、
最初は意気揚々と事に当たり、その結果期待した以上に楽しく面白く、でもそれが頂点に達すると、期待は失望へと変わり、ウンザリしはじめ、もうこれ以上町内会に夢も希望も持てなくなったころ、次年度役員にバトンを引き渡しお役御免となる。
「町内会って、結局だめだわ・・・」の印象だけが残り、次に当番役員が回ってくる前に脱会しておこう、と思うようになる。こんなヤル気と失望の経過を少なくない人が辿るのではないでしょうか。

この「ヤル気カーブ」は町内会のみならず、新入社員が経験するカイシャ実態、新婚から始まる長い夫婦生活、その他学校でもスポーツジムでも、株式投資でも、みな似たような「ヤル気カーブ」を描いて期待し、失望して辞めていく場合が少なくない、と思います。

最近、近所の住人が今年の当番役員の私にところにきて「大庭さん、私、町内会を辞めます」と言いました。

理由を伺うと・・・
3年ほど前に当番役員をやっていたとき、役員会で意見を述べたところ、他の多くの役員連中から「敵視され、陰口をたくさん言われた」ということから延々と愚痴をしゃべり始めました。何を役員会で意見言ったのかは具体的愚痴を判別できませんでしたが、どうも町内会はカルチャークラブのようなスタイルに近づけるべき、みたいな意見を言ったらしいです。それで他の役員から「そんなの町内会じゃないでしょ」と反対された、というか、その場は沈黙で、後で「なに・・・あの人変人じゃない・・・」のように陰口をさんざん言われた模様です。

陰口を言われた当人は、みんなから総スカン食らってしまい、でも役は退くことはできないので我慢に我慢を重ねて1年続けてやっとお役御免になり、もう次回は絶対町内会役員はやりたくない、と決心して私に脱会を告げに来ました。

私はこの人の話を聞き・・・
同感でした。

なので引き止めもしませんでした。

では同感だった私の気持ちは・・・
もし可能なら「来年ももういっぺん役員をやってみようか」です。
理由は上に述べたように、期待が失望へ変わりウンザリしている時期が今だからです。これを越せば・・・どうなるのでしょう??
これを超して軌道に乗ると、たとえば町内会を束ねている上部組織の町内会連合会長になりたいと思うかもしれないです。どうも多くの町内会長がウンザリさせられる原因のひとつが、町内会連合の方針に沿って活動することを強制?されるので、町内会費を払ってまで上のいう事きいて働かされるのは嫌だ、ということのようです。

だとすると、その上部組織の町内会連合の役員は、やってみると“カイシャ役員のように”醍醐味ある仕事なのかもしれない、と予感させられます。私はそうなりたいとは今は思いませんが、町内会の実態を覗いてみたいと思わされます。

もうひとつ、町内会を辞めたい、と言った人はさらに強い憎しみの感情を私に吐露しました。それは近所に「無礼なヤツがいる。あんな人のために私が役員になってお世話することは絶対にできない!」と30分ぐらいその「無礼なヤツ」の無礼な根拠を赤裸々に吐露しはじめました。

話を聞いてみると、それはそれは無礼なことです。
その無礼な人の不注意で、家の一部が壊されてしまったにもかかわらず、その無礼な人は、ちゃんと謝りに来なかったという無礼さかげんです。それが事実かどうかまでは私にジャッジできませんが、まあこの事件が引き金になって、私のところに脱会を告げに来たのでしょう。まあ無理もないです。

では、このように町内会活動が嫌になり辞める人が続き、町内会の加入者が減り続けてしまったら、町内会はいったいどうするのでしょうか?
大変なことになるのでしょうか?

私は結果的に少しも大変にならないのではなかろうか、と予想しています。なぜなら私が育った東京の町には、もう今から60年ぐらい前から町内会が消えて無かったからです。それでも今も何ともありません。そりゃあご近所付き合いも希薄ですが、だからと言って不都合を訴える話は聞こえません。ときどき旧実家に行き、お隣さんと酒飲み話する限りでは「町内会が無くて不便なことは何も無いよ」と証言しているのを聞きます。

私は半年のあいだ町内会役員の仕事をやって、いったい何のための町内会活動なのかサッパリ分からなりました。確かにお祭りは楽しかったです。他に存在意義はあるのでしょうか?楽しいだけで良いのなら「カルチャークラブのような町内会」に、私は大賛成です。なのでもう少し残って中味を調べてみたくなりました。
でも、もしかしたら古色蒼然とした保守的な体質に思わぬ宝があるのかも?知れません。たぶんそんなものは無いでしょうけど。

いったい何のために、毎年当番役員になって集まる人達は、辞めもせずせっせと役員会に出席して、終わるとサッと帰っていくのか、その本当の理由が知りたいです。

そんなことを今日、妻に話してみたら・・・
妻はしっかりと私の目を見て「町内会は当番だけやっていればいいものなの!、いちいち妙な勘ぐり入れないで、黙って一年経ったらみんなと同じように役員は辞めたらいいの。余計なことしないでちょうだい!」と、怒られました。
タグ:町内会

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posted by 大庭夏男 at 16:53| Comment(8) | TrackBack(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
私もアーリーリタイアを考えており、ブログを定期的に拝見させていただいています。

町内会の記事おもしろいですね。
いやいやな人は避けたい人も多いのでしょうが、大庭さんのように時間が自由な人には興味の赴くままに首を突っ込んでみるのもいい経験かもしれませんね。

確かに、そんなに嫌なら町内会をやめてしまえばいいのにと思います。
私は小さなハイツの賃貸住まいですが、たまたま町内会もなく、マンションの管理組合もなく、のんびりした生活をしています。
ですので、そういうのがあるところはなんとなく嫌だなーと思ってしまいます。
Posted by 権七 at 2016年11月09日 20:39
権七さん、

>そういうのがあるところはなんとなく嫌だなーと思ってしまいます・・・
私も数年前まで町内会は嫌でしたが、最近はそう思わなくなってきました。ただ古い体質にはウンザリ感があります。
しかし一方、町内会にすっかりハマって長年にわたり上部組織や関連組織の上役を続けている人がいます。長い人では20年もやっています。
私は、その人達が立派だなぁ、と思うわけでなく、
何か魅力的な裏があるのではないか??と見ています。
その魅力的裏事情はいったい何なのか?
何かの利権なのか?たとえばリタイアメントでも町内会連合会長という肩書きと名刺ができて、土地の名士になれるからなのか?
どうも町内会の当番役員という「下っ端」をやっている立場が一番割に合わない、骨折り損のくたびれ儲けになっているのではなかろうか?というニオイがします。
Posted by 大庭夏男 at 2016年11月10日 09:09
東京というか、首都圏の都会では町内会はないですね。
千葉では船橋以西、埼玉では所沢以北ではいまだにありますが、主には地方です。
それも、関西、中国、四国、九州、東北はいまだに盛んなような気がします。
なんで、高齢者がやるのか?
昔はずばり、勲章でした。
長年やっていると自治省推薦で勲章の最下位が消防団員ともどももらえたのです。
しかし、それももう10年前に終わりました。
ただ、知らないか、今更方向転換できないからやっているのかもしれません。
Posted by 川ちゃん at 2016年11月14日 19:24
川ちゃんさん、

町内会長を続けるモチベーションが勲章にあったとは、まったく知りませんでした。
そうだったのですか!
私はそのようなもの欲しくありませんからモチベーションになりませんし、それがモチベーションになる人の気持ちにピンと来ませんが、そのような方々がいるだろうことは理解できます。

いったい今の町内会は何のためにやっているのでしょうねぇ。
「楽しいからやっている」というサークルだとしたら、私は納得できます。
しかし防犯や消防団は楽しいからというわけではないですよね、きっと。

私のとこrでは防犯は町内会役員が当番でやっています。が消防団は専門家組織です。
いったい消防団の人はどんなモチベーションでやっているのでしょうか?
私とは「仕事」に対する気持ちが違うのだろうと思います。
Posted by 大庭夏男 at 2016年11月16日 12:44
>消防団は専門家組織です

 昔から関西では消防団と青年団は若者の通過儀礼の1丁目でした。
都会はともかく、田舎では若者は必ず経験したものです。

 それに比べ町内会は引退親父の引き受け団体でした。
行政は、若い衆(わかいしと言います)の消防団や青年団のリーダーにいつも突き上げられます。消防団の機嫌を損ねたら火が消せません。それで困って町内会の重鎮に相談に行くわけです。そうすると、町内会の親父連中は生活の知恵で適当な未亡人をあてがってその場を収めます。

 そうやって、何とか丸く収めてきたわけですね、今までは。
でも今は違うのでどの組織もぎくしゃくで大変です。
Posted by 川ちゃん at 2016年11月17日 21:19
川ちゃんさん、

>消防団と青年団は若者の通過儀礼の1丁目・・・
そういえば青年団というのも世にありますね。
私の住む場所では、これはありませんし、今まで話には聞いていたけどお目にかかったことはテレビの中しかありません。いったいどんな目的と意義の組織なのでしょう???
フリーメーソンの日本版?
Posted by at 2016年11月19日 15:35
 フリーメーソンは石工組合ですが、昔の戦は築城や橋架に彼らが駆り出されることが多く、いつも戦争に連れていかれるため次第に力を持った組織ですね。ニュートンの友達が近代的な組織にしたはずです。
 青年団はそれとは違い、若衆宿が発展したものです。他部落との抗争(主に水利権)の先頭をきったものです。先輩が後輩の童貞を捨てさせるために、未亡人への夜這いを導いたり、酒の飲み方を教えたりしたこともあります。
 司馬遼太郎が、労働組合活動はこの青年団が発展したもので、会社側は町内会が変形したものだと本に書いていました。
Posted by 川ちゃん at 2016年11月19日 19:03
川ちゃんさん、

>フリーメーソンは石工組合・・・

てっきり得体の知れない秘密結社かと思っていましたが、石工組合が発端という記述は探したらwikipediaにもそのような記述がありました。知らなかったです。

さらに>労働組合活動はこの青年団が発展したもので、会社側は町内会が変形したもの・・・
というのも、今日午前中の町内会行事に参加したらよく分かりました。
会長や上部団体の老人?は、やたら挨拶したがるし、挨拶が演説になるのもかつて私が日系企業の社員だったときに経験した労働組合行事とそっくりでした。
そう思った瞬間に、町内会活動が嫌になってきました。
やっぱり町内会とはちょっと距離を置こうと思います。
Posted by 大庭夏男 at 2016年11月20日 11:43
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