2017年08月18日

もし「明日からリタイアメント」だとしたら何すればいいか

明日からリタイアメントという人は、このようなシチュエーションです。
会社を辞めても再就職するためにハローワークに出向くでしょう。そこで再就職活動の意志を伝えて失業給付金の手続きをします。その給付金は人によって様々ですが、やがて1年以内に給付も終了し、そこまでに再就職が決まっていない人もいます。

就活最初はどこか一社ぐらい自分を雇ってくれるだろうと思ったし、自分もなんとなく気に入る会社が現れるだろうと期待もしましたが、2か月経ち、6か月が過ぎる頃から、そんな会社は見つからないんだ、という実態に気づく時が来るかもしれません。求人はいっぱいあるからえり好みしなければどこにでも勤められるけど「そこまで妥協したくない!」。そう思ったものの一向に気に入る求人情報が見つからず、結局失業給付も終わってしまった。

さあどうする?
だったらこのまま引退と決め込むか・・・もう歳だし。。

こんなシチュエーションになった時、というかそうなる前に考えた方がいいだろうことを当ブログ記事にしてきましたが、そんな方々の最も切実な目の前の問題は「俺はいったい“明日から”何したらいいのだ?」という問いでしょう。今日はそれについて書いてみたいと思います。

1.気晴らしする
気晴らしはなるべく熱中できて余計な事を考える自由時間が無いものがいいと思います。リタイアを決め込んだ直後は自信が無くて他の人と比べて落ち込みますからいつも頭が他で満たされるような遊びが気晴らしになるでしょう。だから旅行などは個人旅行せず団体旅行で同じようなシニアに混じって雑談や自慢話に花を咲かせられるようなもの。映画ならスリルとサスペンスに溢れるような、余計なことに気が散らない熱中できるものがいいと思います。魚釣りやパチンコは大物が釣れたり玉が出っぱなしになると興奮するからいいですが、そうでないと「俺、こんな事をしていていいのろうか・・・」と考え始めてしまい「いいのだ!」が正解なのに「ダメだダメだ」などと間違った方向の思考に行ってしまうかもしれません。だからあんまりお薦めできません。

2.セミナーに出席する
銀行や証券会社がする「投資セミナー」は口座を持っていたらタダで受講できるし、まさに金儲けの授業?ですから持って来いです。しかも同業者とおぼしき人々で会場がいっぱいですから「みんなで居れば怖くない」雰囲気バツグンです。お薦め度が高いですが注意することは銀行や証券会社はあなたにカモになって欲しいからそういうセミナーを開催していることです。それに乗って投信や株を買ってもいいのですが、乗ってもいい人は銀行や証券会社の言い成りにならない人だけです。

3.散歩や街歩きは、必ず観光地でしましょう
観光地なら平日でも観光客であふれかえっていますから、その中にリタイアメントの自分が混じったら実に目立たず落ち着きます。ビジネスマンで賑わうオフィス街を散策するのは気が弱い人は避けた方が無難でしょう。バリバリ仕事しているだろう現役に比べて、また「俺、こんな事をしていていいのろうか・・・」と考え始めてしまいます。オフィス街歩きはもう少しリタイアメントライフが板に着いた頃、フリーランス風の服と小物で武装して出かけるのがいいです。

4.フィットネスクラブに行く
フィットネスクラブ会員はお金かかるけど、まあ行ってみましょう。モヤモヤは発散できた気分に一瞬なります。でもここでは全力でトレーニングに打ち込む姿を回りの人達に見せつける気構えで臨みましょう。ここでボソボソと物欲しげに周囲に話かけると、あ!コイツ寂しいんだ!とバレてしまいます。

5.とりあえずパソコン開いてその前に座る
こうするととても落ち着くものです。この行為はまさにサラリーマンの習性と一致しています。彼らは朝オフィスに到着するとパソコン開けてメール読んで「・・・俺が焦るようなメールは無いな」と安心したらその後はニュースを眺めてコーヒー飲みます。これはそのまんまリタイア後のライフで自宅で再現できますから、そのひと時、きっとくつろげることでしょう。

6.そして投資に目を向ける
パソコンを開けて何気なくネットサーフィン(死語)しているとウィルスが仕込まれたサイトを踏むかもしれないし、家族に「お父さんまたそんなサイト見て!」と咎められてバツが悪いから、リタイアメント定番の投資の勉強を始めたらいいと思います。投信買ったり、株の売買したり、FXやるという行為はなぜか一応ビジネスだということになっています。そういう今までにあまり手を染めていないジャンルに踏みだすことはリスクを伴い、危険なので、そのスリルによって興奮し、熱中できます。
実際、投資はいつも含み損を抱えながら進んで行くものです。だからホント!リスクがつきもの、もし失敗したら大損になります。そうなりたくない人はパソコンで投資を勉強する代わりに節約サイトの熟読に励んだらと思います。

7.家事する
家事に手を染めるのは、リタイアしてからではなくて、会社を辞めたらスグ開始するのがコツです。理由は、何は無くとも奥様の気分を逆なでしないためです。これは重要事項です。間違っても奥様の機嫌を損ねることをしてはいけません。もう少し正確に言うなら、奥様はあなたが会社を辞めると話し出した時点から、もう気が動転して機嫌が損なわれていますから、それを幾分でも修復するような気持ちで家事を引き受けなだめるわけです。これに失敗したらリタイアできません。無理やりリタイアすると針の筵の毎日が待っていますが、それで済むならまだラッキーでしょう。

家事は奥様から必ず「家事ハラスメント」を受けます。なんていい加減な掃除なの!あんたの片づけは整理じゃなくてただ押し込むだけじゃない!とかの罵詈雑言の類です。これにはひたすら耐えましょう。まだ会社でのストレスに比べたら屁でもないです。しかしずっとその状況が続くと(続くわけですが)さすがに精神疲労しますから、そのときは上述した方法で『てやんでぇ』と小さく呟きながらストレス発散したらいいかと思います。

こんな小手先の方法の積み重ねでも2,3年は持ちます。
その間に、次は何を始めようかともうちょっと生産的なことを考えて徐々にそっちへシフトして行ったらどうでしょうか。私はそうしました。

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posted by 大庭夏男 at 09:00| Comment(2) | リタ活 | 更新情報をチェックする

2016年09月28日

政府が始めた「働き方改革」の雑感

政府は「働き方改革実現推進室」を立ち上げて、安倍総理大臣と加藤大臣が訓示をしたのを見ました。が、大庭夏男の考える理想的働き方とはずいぶん距離がありそうだなぁ、と思いました。

ただ政府のやろうとしていることは「遠い」と言っても良い方向だとは思います。長時間労働の撲滅を目的のひとつにあげていまして、私もかつて「第二人事部」みたいなところで業務したとき、サブロク協定(労働基準法第36条)は、時間外労働を、やろうと思えば青天井にすることができることを知っていました。これは骨抜きの法律だと思っていましたし、会社も労働組合も「常識」とか「理性」は当時あったからあまりヒドイ残業時間協定は作らなかったけど、ここにはせめて上限を決めたらいいと思います。

でも非正規と正規についてはなーんとも言えません。私の思う働き方の理想は、現代の日本でそれを個人で実行しようとしたら非正規でなければ実現できそうもない、というのが現実だと思うからです。

大庭夏男の思う「こんなだったらいいなぁ」の働き方のモデルは、かつて通った英会話スクールのカナダ人の先生がやっていた「暮らし方」です。
その先生は男性で奥さんがいまして「日本にちょっと住んでみようか」と意気投合して来日して英語の先生をしながら日本生活していました。でも授業を受けてから半年後ぐらいに「今度カナダに帰ることになった」と言いました。

帰国後は奥さんがカナダの警察署の仕事に就けることになったから、奥さんが働いて自分は学校に通うと言っていました。そこを卒業したらまた別のところに住むのだそうです。

大庭夏男の「こうなりたい!」は、たぶんこの話を聞いてからアーリーリタイアとかセミリタイアに傾倒していったと、そう思います。土地にも会社にも職業にも縛られない自由な暮らし方が私は好きです。

そういう暮らし方が好きなので、同好者に参考になればと当ブログを起こしましたが、それを推し進めようとも思いません。人は百人百様なのだからそれが嫌いな人がいるのも当然です。だから政府の「働き方改革」でやろうとしていることが、私から見れば遠いのだけど、万人向けの改革としたら良い取り組みだと思います。

先日、近所に住むかつての先輩同僚が、就職活動を始めたらしいと妻から聞きました。
65歳までの再雇用も終わって、だけど更にどこかに勤めようと努力しているらしいです。「ほんとに人さまざまだなぁ」と私は思いました。もしこのような方々がメジャーであれば政府の目指したい「シニアの方々も働きやすい・・・」はトレンドに合っているでしょう。

そして大庭夏男の「こんなだったらいいなぁ」の働き方は、働き方改革をやってもかなり置いてきぼりを食らうことになるのは間違いないと思います。もしかしたら前述カナダ人の先生の住むカナダではもうそれが実現しているのだろうけど、どうも日本では・・・

副業禁止規則がなくなればいいのになぁ、と思います。私にはもう関係ないけど、私の子ども達にはこの規則が邪魔になるし、実際その規則の無い会社へ入社しようとしたため、会社選択の範囲が狭まってしまうと言っていました。

安倍総理もかつてはたしか働き方の多様性を理由にして非正規社員を是認していたと思うけど、今月開かれた「働き方改革実現推進室」の訓示では「世の中から『非正規』という言葉を一掃していく」と直言していました。やっぱり。

非正規も活用によっては便利だと思います。私の妻はデパ地下の販売員の仕事を非正規でやっています。それも非正規社員でもなく、客から見たらデパート社員の振る舞いと見分けがつかないような恰好で、でも実態は「請負販売業者」という個人事業の形態で働いています。

もし「請負販売業者という個人事業の形態で働かされています」と表現したら、まるでそのデパートが悪徳だ、みたいに思われるでしょうけど、少なくとも私の妻がその仕事を続けている理由は、それがたいへん便利な働き方だからなのです。

もしデパートの社員になってしまうと、決まった日にデパートに出勤することが義務付けられてしまいます。有給休暇はあるけど雇用主は休暇を別の日に移動するよう要請できるから長期連休がいかに取りづらいかは誰もが知ることでしょう。そうできないからもし長期連休を取ると周囲の同僚の目も冷たくなるとか。

一方、個人事業の「請負販売業者」であるとそんな心配はまったくありません。
長期連休にしたければ休暇ではなくて「休業」です。つまり「都合により○日間仕事は受けられません」と意思表示するだけで万事解決できる非常に便利な機能が備わっています。だから休みたいときに“理由をつくって”休業して海外旅行に二週間行っていられます。同僚(同業者ですが)も何も苦情言いません。みんなそういう使い方をしているからです。

私は私が今しているセミリタイアや、妻の個人事業が日本の中ではほんとにマイナーなことで、いかにここでノウハウを書いてみてもあまり参考になる人は多くないように、アクセス数の推移を見てもそう感じています。

でも記事をアップすると、検索ヒット数は増えないのにアクセス数は半日程度いつものように増加するので、日本(日本語の読める人)ではマイナーであっても読者がいらっしゃるのだと思われるので、どこまで参考になっているのか分からないけどしばらくブログを更新し続けてみようと思います。

話は横にそれましたが・・・
私は大勢が「こっちの方いいと思う」とは違う少数派、かなりマイナーな方向に進むことを決めてしまったので、そういう指向では自分の暮らしは自分で手作りするしかできません。とにかく他の人とはずいぶん違うことを実感します。

「セミリタイアメントは自由時間が多いから、その時間を活用して関西から東京まで一般国道だけを車で走って往復した」と先日近所の人に話したら、しばらく目をまん丸にして絶句していました。たったそんなことでもそういう反応になってしまいます。

このようにすいぶん“ふつうの人”とは違う大庭夏男なので、その視点から眺める政府の「働き方改革」は、なんだか遠いなぁ、と見えてしまうのでしょう。

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posted by 大庭夏男 at 11:25| Comment(2) | TrackBack(0) | リタ活 | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

悠々自適じゃなくて、それなりのリタイア生活の想定必要性

過日投稿した記事「9月末日退職に向けてのチェックシート」では最後にその他として「あとは家族への説明やら、なんやらが煩雑・・・」と書いた部分、今日はここについてもう少し書き足してみたいと思いました。
なぜなら、リタイアを画策するにあたって、ほんとうにここが面倒だからです。キモと言ってもいいでしょう。

1.「亭主元気で留守がいい」は他人事だと思っていたツケが回ってくる
そんなこと「想定外だった」「軽く考えていた」・・・しかし「まさかウチでも!そうだったのか!」となり得る、実際に深刻な問題をはらんでいます。

「亭主元気で留守がいい」とは、妻側視点での諺ですが、実際は両方。旦那視点では「女房元気で留守がいい」になります。と言っても全員が全員こうなるとは限らず、おそらく半数の夫婦にこの問題が現実のものとなって押し寄せる“だけで済む”と考えられます。

しかし不幸にして「やっぱりそうだったのか!」と後で気づいて落ち込んでもしょうがないので、一応この危険性は想定内に入れておき、処方箋を用意しておくことを薦めます。

一番簡単な処方箋は、また働きに出るということでしょう。
早くも「リタイア失敗か・・・」と思わずに、気楽で責任が重くない仕事に従事するのも悪くないと思います。今までのサラリーマン現役時代の働き方とは一線を画し「立派な仕事よりも楽しく働く仲間づくり」探しに主眼を置く働き方とか。。これ自体「セミリタイア」として候補に挙がる第二の暮らし方だと思います。

その他の処方箋は“もしできることなら”夫婦で趣味を揃えるなど、夫婦間の行動の垣根を取っ払うことです。気乗りしないかもしれませんが(自分自身も)諦めないでその方法を探しましょう。

なお、当ブログの過去記事で「妻を仕事に出す」ということを書いていますが、これは奥様が以前から社会に出たがっていた場合、のはなしであって、嫌がる奥様を無理やり仕事に出すことはまったくの逆効果を生みますから無理は禁物です。

2.貯金減少恐怖症状がみられるようになる
この症状は今後の家計推移をまったく計画しないと、必ずかかる症状です。リタイアすると今までの給与所得という大きな収入が無くなります。そして生活費は貯金から拠出するので、貯蓄の減るスピードは必然的に上がります。「お金がどんどん減っていく・・・」そういう様を目の当たりにすることによって恐怖感を覚えるのです。しかしこれはキチンと将来家計を計画していれば防ぐことができます。

処方箋は、将来のシミュレーション表で「足りる!」「減っているけど想定通り」を確認するしかない。です。当ブログの過去記事でシミュレーション方法を書いているので多少参考にできるかと思います。

3.他人目線不安症候群も現れるようになる
“ご近所さん以外は”リタイアメントへの異端な目線など杞憂ですが、“ご近所さん目線”は、それを娯楽として楽しんでいる。可能性が高いと思われます。
昔から「他人の不幸は蜜の味」というように「あのご主人、最近リストラで失業しちゃったんだって・・・」「へー、奥さんも気の毒ね・・・」と、この手の噂話は必ずご近所で発生するものと心得て事にあたりましょう。

で、処方箋は・・・
「なーんにも対策しないこと」これに尽きます。
「人の噂も七十五日」なので、76日目からは「あの旦那はああいう人、そう、変わり者・・・」と噂の質が変わりますから大丈夫です。

4.自宅の中に居場所が無い!と勘違いするようになる
サラリーマンにとっての居場所とは、会社のデスクでした。
自宅は朝飯と晩飯と晩酌するテーブルしかありませんでしたので、一日中自宅を本拠地とするリタイアメントは、まさか朝から晩まで「朝飯と晩飯と晩酌」していることも無いので、途端に違和感を感じてしまうことになります。でもこれは単なる勘違いです。

処方箋は、自分独りになれる部屋を確保することです。
書斎とか、ガレージとか、屋根裏部屋とか・・・探して「これが自分の居場所」と実感できる場所を作ることです。私は以前は納戸に使っていた4畳半の部屋を自室にして、そこに机と椅子とベッドと本棚と工具棚と洋服掛けを詰め込んで「基地」にしました。こうやって自分の基地ができると安心感が漂いますが、それも勘違いです。そんな安心な気がするだけです。しかし「気」とはバカにできませんからやった方がいいです。実際、この自分の「基地」の存在は絶大です!まさに生活の寄り処になります。


5.その他
過日の「9月末日退職に向けてのチェックシート」に引き続き、またその他が出て来てしまいました。分類できない事はいつでも出て来るものです。
今回のその他は、個々人の性格に起因するリタイア後の心配や実際のトラブルのようなことです。

これらの多くは個々人の性格に起因する事柄が多いのではないでしょうか。

更に悪い事に、個々人の性格に基づくことは、後になって「そうだったのか・・・」と気づくことが多いと思います。夫婦や親子で性格が異なる場合も珍しくなく、この性格の不一致がリタイア後の暮らしで急浮上し、心地よくない状況を作り出してしまうことがあります。

大庭夏男家の場合・・・
私の妻は私にキレています。
「家事がマトモにできない」
「言ったことを忘れちゃう」
「そんなことでよく会社員が勤まったわね!」
そう妻は私に罵声を浴びせます。

こういう毎日に・・・
私はポカンとしていると、その私の態度に益々キレるのです。

有る日妻は私を良く知る立場の人にそんないい加減?な私の態度をグチったらしく、その人が言うには「ああ、ご主人は“大雑把”な性格だし、それはもはやあの歳になって治せないだろうから・・・」と、妻にアドバイスしたらしいです。

私はこの話を聞いて・・・
今頃になって私が大雑把だと理解したのか???と改めて思わされました。私の大雑把な性格は昔々から自認していたし、妻も百も承知なのかと思っていました。でもまあいいです。理解されたのなら。
そういう妻の性格は“神経質”です。

こういうことは夫婦二人で長い時間一緒な暮らし始めると目につくもので、最初に目につきイライラし始めるのは“神経質”側からです。
だから9月末リタイア候補者は、10月以降しばらく時間を明けてから・・・そういうこともきっとあるでしょう。
タグ:リタ活

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posted by 大庭夏男 at 08:52| Comment(3) | TrackBack(0) | リタ活 | 更新情報をチェックする


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