2017年08月28日

リタイア後に生活破綻する原因になりそうな意外なもの3種

リタイア後は自分の好きなことができます。ここに実は生活を破綻させる原因が潜んでいまして、分かり易いものは、たとえばお酒。他にすることも無いから昼からお酒飲んでそのうちにアル中や通風になるというシナリオ。

しかしもっと健全な香りのする「リタイア後是非やりたい自分の好きなこと」に生活破綻の危険が潜んでいる可能性があるので、そうなならいように気を引き締めてリタイアしましょう。

1.趣味
リタイアしたら趣味を生き甲斐に、はポピュラーな道ですが、趣味にはお金がかかることを忘れてしまいがちです。私はリタイ以前のことでしたが学生時代に真空管オーディオの自作という趣味がありました。当時通っていた学校の近くでしたから東京の秋葉原電気街を毎週のように徘徊して中古部品を物色しては買い、その中古部品が私の部屋にズラリと収納されていました。

中古部品は安いけど何度も買えばそれなりにお金が必要です。そのお金のために私は昼飯を食わず、友人とも遊ばず、教科書を神保町の古本屋に売るなどして病的にジャンク部品を買いあさっていました。その部品で真空管アンプを作ってはレコードを試し聞きしては気に入らないのでまた作り直しするなど、研究熱心ではあったのですが・・・

今思い出してもあの頃は「病的」でした。

上述のように友達付き合いをお金がかかるからという理由で断ってまで趣味をやっていたのだから、もしアラ還の今になってその手の趣味を始めたらとても偏屈な性格の持ち主になってしまっていただろうと思われます。私の学生時代の妙に孤高な趣味は就職&会社寮生活の開始で終わりになり偏屈は孤高は無くなりました。

もしお金がたくさんあり、趣味にかけるお金を家計に迷惑かけることなく出費できれば趣味はリタイア後の健全な活動として歓迎できますが、趣味にかけるお金は糸目をつけないという傾向は誰にもあります。私はもともと節約家でしからか趣味のお金を捻出するために自分の暮らしに使うお金を学生時代にはドケチしていたのです。もし今それと似たようなことをしから、趣味のために家計をドケチして夫婦の生活は破綻するかもしれません。

2.じぶんへのご褒美
退職したら今までできなかったアレをやろうと意気込むことはリタイアに向けてのポジティブな気分を盛り上げてくれるものと思います。ただやり方を間違えると、ご褒美をもらった翌日から途方にくれるという生活の破綻になる危険もあります。

例としては退職後に豪華客船で世界一周旅行!また退職を機に豪邸を建てて終の棲家となす!こういったことが考えられます。

私はリタイアする前に豪華客船で世界一周旅行をそれなりに本気で検討しました。が、やめました。
豪華客船で世界一周旅行は比較的安い料金のものもあるけど、多くは夫婦で何百万円もかかりますが、それをやっている最中は幸福を噛みしめることでしょう。私は会社員時代にアメリカやヨーロッパへ出張で旅行しました。会社の出張でしたので観光地は行けませんでしたが街並みが美しくて妻にこんな風景を一度でも見せたいと強く思い、一生の思い出づくりに豪華客船で世界一周旅行がいいのではないか!?と考えて検討したことがあります。

ただ、よく考えると本当に行って良かった、とても満足、もういつ死んでもいいわ!なんて思うのか!?と考えると、決してそんなふうに思えず、一度素敵な世界を見たらまた行きたい!と欲求は強くなるだろうと確信しました。ところが豪華客船で世界一周旅行にもし行ってしまったら、すでに何百万円も払ってしまった後なので、もう再びそんな大金出せません。しかも豪華な旅行を一度やったらその豪華さ欲求レベルは簡単に落とせないだうとも思いました。つまり一度豪華な海外旅行に行けたけど、そのおかげでもうどこにも行けなくなってしまった。何百万円も払ってしまった後で、これから何をしてどう生きて行けばいいんだろう??と夫婦ともに暗い気分になってしまい暮らしが破綻することもあるんじゃないかな。これは否定できないと思います。

大豪邸を建てて終の棲家にするときも、その豪邸で死ぬまで何をするのか、それをするためのお金はちゃんと確保してあるのか?も考えておかないと似たような暗い気分にならないとも限りません。

3.投資
投資というとかっこ良くて会社生活を終えても何だかビジネスマンをやっている
ような気分になりますが、私は自分で株をやっていて実感するのは「やっぱり株はギャンブルの一種だ」です。私は株はやるけど正真正銘の公営ギャンブルである競馬や競輪はしません。これはギャンブルはやらない!とこだわっているのではなくて、私にとって競馬のように短時間で決着がつくものは性格に合わないのでやらないことにしているということです。だから1年でも2年でも毎日眺めて「どうしようかぁ・・・」と長~く考え込んでいられる株を投資じゃなくて「投機」としてやっているわけです。

株はギャンブルではない!と考える方々も売買については自制が必要だということはきっと賛成するでしょう。株もギャンブルも自制は必要です。自制できないと株取り引きが悲劇を生むだろうことは、ここでいちいち説明する必要は無いでしょう。


これらのような生活の破綻にならないようにするには、月並みでつまらない表現ですが「生活は計画的に」に尽きると思います。
特に定年退職金がたとえば一度に2千万円も自分の口座に振り込まれたら、その時には気分が大きくなるのは確実です。そこに上述したような趣味とか自分へのご褒美だとか株とかへの情熱が一気に高まってしまいます。

ここで退職金の使い道はどんなことが有りそうなのか?というシナリオを一つじゃなくていくつか考えてみたらどうかと思います。きっとその時点で頭が冷やされて、思い込みがとれて、冷静に今後の生活プランと退職金の使い方が分かってくるのではないでしょうか。

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posted by 大庭夏男 at 11:38| Comment(2) | リタイア後のお金のこと | 更新情報をチェックする

2017年07月31日

定年後の夢追い費は数百万円

先日、研究所の池を管理しているリタイアメントの話を聞きました。彼が言うには、その研究所はそこにあった大きな池を潰して建てたもので、池は元の大きな池を象徴したモニュメント的存在。そこの管理を一手に任されているのだそうです。彼はその仕事を始めて既に10年近く。

研究所を所轄する公的研究機関から、さぞかし優遇されて、好きな池の管理をやっているのかと思って「収入はどのぐらい?」と尋ねてみたら、なんと収入ゼロのボランティア以上に過酷?な、毎年自分のポケットマネーからの持ち出しが20万円だとか!さすがにこの話をするときの彼の表情はこわばったものがありましたが、彼はいったいこんな理にかなわない?仕事をどうして続けているのでしょうか?

彼はこの仕事に余生をかけているのです。

この男の話から推測できるように、リタイア後に自分のやりたい事、つまり「夢」を追いかけるためには、多かれ少なかれ、このような自費持ち出しは要るということが、この男の放つ示唆です。

彼に話を聞くまで、私はてっきり彼はその研究所の準職員のような立場かと思いました。
しかし彼の池と研究所は同じ敷地内にあるということだけで、研究所の目的と池は何のつながりもありません。だから公的機関は池なんか本当はいらないくて、撤去しても構わないという建前だから税金を投じて彼に給料や機材購入をしてあげることもなく「お金払えませんけど、ご自由にどうぞ」ということらしいのです。

まあ税金の使われ方としてはまっとうなことです。

こんな状況では、きっと他人は彼の行動を道楽とか揶揄するんじゃないのか?と懸念しますが、これはその男の「夢」なのです。自分の気に入る池を作ることが楽しいのか、見物した人から「素晴らしいですね」と言われることがやり甲斐なのかは私には分かりませんが、少なくとこの男の自腹切った行動は、会社生活をリタイアした後の、ある種成功した人のモデルになっている気がしました。

「これで成功ですか?」と思われるかも知れませんが、私が思うに彼は成功者です。

なぜか・・・
彼は自分の体が動く間中熱中できる場を手にすることができたからです。

彼は無給で自腹で池管理のための道具や資材を買っていますが、それは彼の美的感覚による池への投資です。ここにこんなものを作りたいとか、雑草生い茂るのは見ていられないから草刈機を買うとか、そういうことで、お金を出さない公的機関は研究に害が出ない限り全部黙認です。

彼もたまに『少しは研究所も費用負担して欲しい』と脳裏をよぎることはあるらしいですが、駆け出し時期以外はそのことを口にしたことは一切無いそうです。それはお金のことを口にすると、そこから先まったく事が動かなくなるからだ、と証言していました。お金を払う払わないの話になると、払う立場の方は「ではこの仕事はしばらく待ってくれ」となって、その後延々と時間だけが過ぎるのだそうです。

私はひとつの事に年間20万円かけるほど入れ込んだことはありませんが、彼の思うことは分かるような気がします。

自分のやりたい事を、やりたいように続けて行こうとしたら、たとえそれが世の中の役に立つ奉仕の仕事だとしても、自腹を切ってやる他にないと強く思います。

私は自分でネットビジネスなどで年に30万円ほど収入がありますが、これの多くは彼みたいに大規模ではないものの、ボランティア活動の交通費とかに使って消えて行きます。その額は年間10万円近くになるでしょう。

おそらくリタイア後にそのためのお金が出せない、あるいは出すのが惜しいと、リタイア後に「夢」を追いかけることはできない!と彼の話を来て私は想像しました。

もしこの額が上記彼の言う年間20万円あたりが相場だったとしたら・・・
健康寿命が来て夢を追うことができなくなるまで毎年20万円ぐらい要る!となるでしょう。

もしそうであれば、健康寿命は日本人男性の場合は約70歳ということなので、
定年退職後の10年間で2百万円。65歳では残り5年間だから百万円。このぐらいの自己裁量で使えるお金を残しておけば、リタイア後に充実した日を過ごせるのではないでしょうか。

私の場合は52歳でアーリーリタイアを決め込んだから約3百万円という額になり、高級車が買えるぐらい高額ですが、これは毎年20万円以上づつ追加的なお金を稼ぐ方法があれば手に入れられる金額です。

毎年20万円稼ぐことは、どのぐらいたいへんな事でしょうか。
私は毎年20万円は全然たいへんでない金額だと思います。

定年後の夢を追うためのお値段は2百万円から数百万円。
そう考えて将来設計したらどうかと思いました。
タグ:夢追い費用

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posted by 大庭夏男 at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | リタイア後のお金のこと | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

セミリタイアメントの「余裕資金」とは、いったい何を指す?

金融機関に行くとよく聞かれる「余裕資金」は投資信託や株といった「危ない橋」を渡るようなモノを買おうとするときに登場してきます。今日は現役を辞めたセミリタイアメントが「危ない橋の渡り方」を考えるときに忘れちゃいけない「余裕資金」とは何ぞや?を記事化してみました。

世間には「余裕資金」という言葉があって、銀行で投資信託を買うときなんかに「このお金は余裕資金ですか?」などと聞かれることがあります。このとき「いいえ」と答えたら、もしかしたらお目当ての投資信託は買えないかも知れないです。なぜなら投資信託は元本保証が無く、大事なお金が減ってしまう“可能性”があるから。だから“余裕のないお金”でそんなキケンな投資信託を買わせると、後でお客から訴訟を起こされたときに銀行は困るから、買わせる前に、この資金は“減ってもOK”な余裕資金です!とお客に宣言させておく、こういうときに専ら「余裕資金」という言葉が登場して来るのがいつもです。

他には登場しません。
投資信託よりずっと高価な車を買ったときも、もっと高額な家を買ったときも、海外旅行のために旅行会社にお金払ったときにも「このお金は余裕資金ですか?」と聞かれたことはただの一度もありません。どれもこれも買った後はみるみると価値が下がってしまいますが、誰も買う時に心配しません。考えてみると不思議ですが・・・

まあともかくセミリタイアメントになるなら、自分の余裕資金と、そうでない資金とはよく区別して迷わないようにしておかなきゃならんな、と思ったもんだから、今日あえて記事にしました。

「余裕資金とは」をネットでググると「当面は使う予定の無いお金」みたいな言葉が出てきますが、現実は「もしその価値が減ったら、減ったときに何とかそれで対応できる資金」と考えるのがいいんじゃないかと、そんな気がします。

たとえば銀行に預けておいた50万円を1年後に降ろして、そのお金で海外旅行に行きたいと思う場合、普通預金ならそっくりそのまんま50万円引き出せて、予定していたヨーロッパ旅行に行けるでしょう。
もし銀行で50万円の投資信託を買い、1年後めでたく70万円に増えていたらスイスにも寄って氷河特急の旅も追加できるかもしれません、が逆に30万円に減ってしまったならばヨーロッパ旅行はヤメにして東南アジア旅行に切り替えれば、とにかく海外旅行ができる。そんな具合に“何とかできる”ような目的のお金であれば「余裕資金」と呼んでいいのではないか!?なのです。

海外旅行の場合はそれで済むかも知れませんが、例えば遅かれ早かれ入居するかも知れん「介護施設」の場合はもうちょっとシビアでしょう。今は「まあそんときに持っているお金で入居できるところに行きゃいいんだ」と余裕で考えていても、イザ自分の番が来たとき「こんなハズじゃなかった・・・」と悔やんでみても遅いからです。であれば将来の介護のために貯めているお金を「余裕資金」と考えていいやらいけないのやら・・・。分からなくなってしまいます。

でも現役を退いたからには、投資信託や株やFXをやるのなら、私は「余裕資金」しかそれに費やしてはいけないと思うのですね。だから上述の介護施設はもとより、海外旅行なんかでも「俺は死ぬまでにゼッタイにオーロラを拝みに行く!じゃないと死ぬに死ねない」なんて本気な人は、フィンランド旅行費用は余裕資金にはならないのです。減ってしまっって仕方なく東南アジア旅行で代替しても意味ないですからね。

そう思っても、将来10年先とか20年先のことまで「必要だ」とか「ぜったい必要だとは言えない」と決めることは無理だ!と大勢の人は思うのでしょう。私はけっこう先々のことまで決めたがるタチですが、私の家族は正反対のタチで「そんな先のことまで決められるワケないじゃん!」と真顔で、しかも青ざめて、そう言います。

「決められない」となると、上述の「余裕資金」がいったいどれであるかも決められません。だから投資信託なんか買わないで、みんな安全な預貯金の口座に入れておく、みたいになるのが筋道なのですが・・・よく分からんことに、私の妻もそんな口叩きながら株と投資信託にはずいぶんなお金をつぎ込んでいるから、私から見たら論理がメチャクチャです。

ただそれでも妻が投資信託や株をやっているのは「それで得しているから」。間違いなくその理由です。たぶん「将来どう使うのか分からないけど、とにかく益出しできているんだから、やらない手は無いでしょう」みたいな。

反対に買った株や投資信託が損を出し始めたら、どうなってしまうのか・・・私ん家もそれは心配です。

私としては家族に「将来のことなんて決めるのがムリ!」と断言されているので、決められないのなら代わりに上述海外旅行のはなしのように、そんとき持っているお金の範囲で柔軟にやろう!しかできなくなりました。なので柔軟にできそうな事に使うお金は「余裕資金」。そう考えて、なるべく事を柔軟に済ますようになろう!。これを方針にしようかと。

既に我が家で「柔軟」に決めているものは、例えば「お墓」がありまして、父母が建てた「大庭家のお墓」がありますが、維持管理がキツいとなれば私は墓を畳んで共同墓地に移る気でいます。

こういうような事をもっと増やせないかと考えていますが、今のところここに書けるような良い例がありません。

なぜ「余裕資金」にこだわるのか?
ここまで余裕資金にこだわっている理由は、投資信託と株を続けるためです。

私は銀行に言われる間でもなく、価値が減って困るお金ならそんなものに使えないと思っています。だから真剣に余裕資金の額をはじき出して、その何分の一かで投資信託と株をやり続ける気なんです。両方とも含み損が出ています。利益確定して儲けも出ました。損益を差し引きするとかなり儲けが出ています。なので死ぬまでか?認知低下でやれないところまでやり続けようと決意しました。お金が湧きだしてくるのは金鉱掘りみたいで楽しくてしかたがありません。私が死ぬかお金が分からなくなる認知症になったとき、そのお金が余裕資金なら減ってしまっていたとしても困ることにならないで済むでしょう。減って悔しがるのは、悔しいと思うことすら失った私しかいないのですから。

このような性分は他の人には当てはまることは少ないかもそれないけど、しばらくは銀行の預金というものは「お金の保管と引き落としサービスをタダでしてくれるところ」でしかありませんので、増やすなら何か少しは危ない橋を渡るしかないと思います。

であるならば「危ない橋の渡り方」として落ちても絆創膏貼ればいいや!程度で済む「余裕資金」とは何だ?について考えることが要るんじゃないかと思いました。
タグ:余裕資金

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posted by 大庭夏男 at 11:44| Comment(6) | TrackBack(0) | リタイア後のお金のこと | 更新情報をチェックする


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