2017年07月15日

とある説明会での、聞き覚えのある名台詞

過日、私が所属するNPO団体は、活動補助金の申請をするために必要な説明会に出席しました。場所は山の中。そういう山の中で荒れたところをキチンと保全するならば、管轄するお役所は期限付き補助金を支給してもいいというわけで、私も説明会に出ました。

以前は「ちゃんとやっとるか!?」みたいにお役人様が視察に私どもの活動現場に来て、見て、写真撮って帰ったものですが、今年から保全の効果を数値化して、ビフォア・アフターで定量的に報告せよ!と方針が変わったらしく、昔の高校数学2Bで習った三角関数も使って!、そいつを数値化するという説明でした。

その説明が終わって質問の時間になったとき、
どこか別の活動団体の、ある男が、その説明内容の面倒くささに嫌気がさしてか・・・
「こんなん、ボランティアでやれったって無理やんか、みんな高齢化してんやし、出て来る人数だって多くないんやから・・・」「こんなん、もう団体の活動やめろってこと言われてるんやね、そう思ったらエエの?・・・」と言い出しました。

主催者側のお役人様も答弁していましたが、
この勝負は完全にお役所側が勝ちの図式だと、発言した上述「ある男」はどうして気づかないのでしょうか?

この補助金を管轄するお役所は昨今の財政事情から補助金を削減している最中。対象者をフルイにかけ、選りすぐり、選ばれた団体に補助金支給するのだから、こんなボヤキしたらお役人様の本音は『たったら申請するのヤメとけよ』になることは自明です。団体はお役所が定める通りの手段で数値化してビフォア・アフターを出さないと補助金は出しません。それで一巻の終わりです。

あのような発言しても一銭の得にもなりません。

このやりとりを聞いていたら思い出しました。年金受給者が「こんな金額で生活しろって言われても無理やんか」「俺たちは市ねって言われてるんやね」と言っていると、ニュース記事に書いてある、あの定番のセリフです。

こういうのが上述の「ある男」の脳裏に過ったから、あんな場面で捨て台詞が口からあふれ出たのでしょう。

私はそのボヤキなのか捨て台詞なのか分からない言葉を聞き、その団体が申請するのをやめてくれたらいいのに・・・」と思いました。そうしたら補助金獲得の競争相手が一団体減るから、こっちの勝ち目が高くなるからです。

でも、たぶん「ある男」の活動団体では、ちゃんと数値化して補助金ゲットするんです。

文句言うけど、やっぱり受け取る。

きっと世の中そういう仕組みでできているのだろうなぁ、と感じた野外説明会でした。
タグ:捨て台詞

SponsoredLink

posted by 大庭夏男 at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | リタイア後の生活 | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

「長」をやりたくない、いつも気楽に暮らしたい

今年から小学生の見守りをする少年補導委員をはじめました。
地域には少年補導委員会があり、町内会やPTAと並列した筋の団体です。以前は万引きの監視など「補導」イメージそのまんまの活動をしていたそうですが、もう10年以上も前からそのような警察っぽい役割は夜巡りぐらいになり、その代わりに「小学生をまとめて楽しませる」のような活動に変化してきました。私はそれが気に入ったのと、町内会よりゆるいムードだったので、今年から委員になりました。

ところがそこの委員長から私に「来年は副委員長になってもらいたいんやけど・・・」と言われ、少々ガックリ。。

聞けば今年の私の立場は暫定的なもののようで、そこの委員の肩書きは「長」のつくものか「庶務」か「会計」しか前例が無いのだそうです。だから委員長以下は数人いるけど、みんな副委員長になっていると言います。

私はそれだったらまあ仕方が無いと、その時は思いましたが、それを言われた日から毎日なんだか違和感というかモヤモヤな気分でいっぱいです。

私は正直に言うと、いつも誰かを盾にして、その背後に隠れ、気楽にしていたい!こう強く望みます。たとえ副であっても「長」の肩書きがつくと責任がかかってくる「気がする」ので、とてもモヤモヤ気分。長は避けて通らなければ責任の重圧で押しつぶされてしまいそうな悪夢を見てしまう。そういう感覚があります。

だから来年はなんとか「行事担当委員」ぐらいの肩書きを新たに新設してもらうような工作を今からコツコツ始めて、委員長をその気にさせないと!と画策しています。

昔、製造業のカイシャに勤務していた頃、課長という仕事を傍から見ていると、他人はどうしてあんなに平然とした顔で課長職ができるのだろう?と不思議で仕方がありませんでした。彼らは人事異動で、まったく別の部署から任命されて製造現場の課長に就任するやいなや、着任当日から部下100人の前でスピーチをやり、事務所ではもう何年も前から課長業をやって来たかのように、アレをやり、コッチの書類にハンコを押し、を坦々と平然とした顔でやってのけました。

製造現場では、ときに事件が起きます。
不良品が気付かずに大量に作られてしまうことがあるし、ケガも起きます。
部下の起こしたドロボウ騒ぎ、ケンカ、職場内のイケナイ関係でダンナが乱入なんではなしもありまして、そんなのいちいち関わっていたら身が持たないと思うのは私だけではないでしょう。転職した外資系ではこのようなプライベートなことに上司が首を突っ込むことは皆無でしたが、前前職日系企業では「部下の失態は上司の責任」みたいでした。

事実、課長になる前までは一流にして剃刀のようにキレる人物が、その後の課長時代に消耗に次ぐ消耗を重ね、当時第二人事部みたいな部署にいた私の前で「俺はもうまったく嫌になった」と憤懣をぶちまける姿を目撃しました。

そのとき私は、やっぱりなぁ、と強く思いました。

話は戻って少年補導委員会の副委員長という肩書きも、私はそういう過去のトラウマチックな記憶がよみがえってまいります。

そんなモヤモヤさかげんをいくら説明しても「ああなるほどね」と相槌は打ってくれますが、結局やっぱり「引き受けてもらえへんやろかぁ」となるんです。

嫌なんだけどなぁ。。

似たようなはなしを別ブログの記事にしました。長になりたくない興味がある方はご参考ください。
↓↓↓
係長や課長にならない方法考 リタ研ブログ 大庭夏男
タグ:

SponsoredLink

posted by 大庭夏男 at 11:47| Comment(2) | TrackBack(0) | リタイア後の心境 | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

シュヴァルの話の続き

過日2017年6月17日土曜日の「美の巨人たち」で郵便配達人フェルディナン・シュヴァルが、とりつかれたように一人で石を積み上げ、33年の歳月を費やして、夢の宮殿を完成させたというはなしが放送されました。私はすごく感動し、下記のように本まで購入しました。
JosephFerdinandCheval17063001.jpg

本は絵本で、小学生向けですからものの15分で読めます。

その中に書いてあり「美の巨人たち」のナレーションでも語られていたことの内、私は次のようなことにとても好感しました。
シュヴァルは空想好きで、いつもの見慣れた郵便配達途中の景色を眺めることはしないで、歩きながらひたすら空想し続けていたこと。
40歳を過ぎてから「一人では無理だろう」と誰もが思う風変りなことをたった一人で始めて完遂させたこと。
仕事の上司や妻がシュヴァルの風変りな行いを邪魔せず見守ったこと。
仕事と「好きなこと」を両立させていたこと。

フェルディナン・シュヴァル作の夢の宮殿はフランスのオートリーヴという場所に今でもあり、「美の巨人たち」によるとピカソも絶賛したという出来栄え。ひとりで専門知識もないままにこのような巨大な芸術作品を完成させたということは、もちろん素晴らしいのですが、私が着目するのは彼の「空想好き」の部分にあります。

大庭夏男はフェルディナン・シュヴァルのようにはなれませんが、とても「空想好き」です。そこがシュヴァルと似ている接点で、その他に近所には誰一人として存在しないアーリーリタイアメントという風変りな者というのも似ていると私は思いたいです。

だからこのフェルディナン・シュヴァルという人物のことを調べて、特徴や行動を空想することで今のセミリタイアメントライフに活用できるヒントが生まれそうだと、番組を観ていて直感しました。だから忘れないように絵本を買いました。書棚に並べて背表紙はいつも観られるようにしています。

「セミリタイアメントライフに活用できるヒント」をこのような他人の特徴や行動から割り出そうとするとき、そのまんまを生かせることは殆どありません。
今までも誰かがやった、そのまんまを自分に活かそうと「真似て」みても全部失敗しました。

よく似ていても所詮自分ではないからうまく行かないのです。

「そのまんま」ではなくて、彼がやったような「感じ」にヒントを得ることができるのではないかと思います。

シュヴァルはある日、郵便配達の途中の道で石に躓いて転びそうになり、ふとその石を見て奇妙な形に興味を持ったことから宮殿造りの決心をしたエピソードが絵本にあるし「美の巨人たち」でも語られていました。

この「感じ」は、何かの日常の出来事がキッカケで、今までは何の役にも立たないと無視していたことが、実は面白いことにつながりかねない、と示唆しているように見えます。

私にもそんな出来事がありました。

私がブログを書くキッカケとなった出来事は、今から十数年前、当時の優秀な部下がプライベートで当時はまだ普及していなかったブログを既にやっていて、その記事の中で上司だった私の悪口を書いたのを私が見つけて読んだことです。
そして、確かにそれは私の悪口100%だったのですが、文章がとても上手で、素人とは思えないぐらいの出来栄えで、まるで目に浮かぶように彼視線の私が見えるような記事だったことが今でもよく覚えているぐらいです。

そういう彼のブログを読んでいるうち、ついに私もブログを立ち上げて、今に至りました。

もし私が彼にブログの書き方を教わったとしたら、きっと彼がそれを了解したとしてもうまく行かなかったでしょう。自力で独自で書きたいことを書きたいように始めたから今に至るのだと思います。

まあ、その出来栄えは、ブログの読者数からしてシュヴァルのようにはなりませんが、シュヴァルも自分の墓場のつもりで宮殿を建てたわけなので、他人からどう思われるかは、きっとまったく空想に入れていなかったでしょう。

ただシュヴァルは宮殿を作るときも石を集めるときも郵便配達するときも、いつも宮殿のことを空想ばかりしていたから偉業が達成できたと思います。
だから「空想する」ということは良いことなのです。
でも傍からそれを眺めるとボーッとしてアホに見えるし、実際私も前職時代に横の座る同僚から「何またボーッとしてるの!あなただけよ!そんなふうにするの!」と指摘されたことがあります。

そのとき私は何を空想していたかは忘れましたが、確かに仕事中に空想にふけっていました。

なので、私もシュヴァルのように、空想することが栄養源なのだ、とこの放送の日に明確に分かった6月17日の土曜日なのでした。

しかしシュヴァルを支えたのは、彼の奥さんが「変人の行動?」に対して何も口を挟むことなく、石を詰めすぎて破れた上着やズボンのポケットを繕いで協力したことです。

私の妻は「そんなことぐらい自分でしなさい!」と言いますが、
確かに私のアーリーリタイア実行計画に協力して、質素な暮らしで資金の貯蓄に協力してくれて・・・私はとても妻に感謝しています。

SponsoredLink

posted by 大庭夏男 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなこと探し | 更新情報をチェックする


大庭夏男の著作


アーリーリタイヤを果たすためには、会社員時代に極力稼げる働き方をすることが大事です。力を発揮できる部署、給料の上がる職種、スキルが磨ける新しい職場、そのような新天地に単身赴任してでも異動することは利点があります。しかし単身赴任にはデメリットもつきもの。筆者が9年間経験した単身赴任のノウハウをまとめました。

<PHP研究所が内容紹介するページへのリンク>

紙の本につきましては品切れのため、電子書籍のみ購入いただけます。

大庭夏男のeBook


夫婦二人で年間200万円のライフスタイル入門

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


趣味じゃない生業でもない「ゆるい起業」

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


リタイヤメントのための知的生活

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


セミリタイヤになるために

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その2) ~リタイヤ志願者がするシミュレーションとは~

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その1) ~いくらあったらリタイヤできる?~

by 大庭夏男 【350 yen】
forkN


サラリーマンからリタイヤする手順

by 大庭夏男 【無料図書】
forkN